キャリアコンサルタントLibrary
人の力になりたいという気持ちが原動力!それが社会の役に立つのがキャリアコンサルタント資格です!!
その他
人事の資格おすすめ7選!キャリアアップに役立つ資格を目的別に徹底解説
人事の仕事は、企業の「ヒト」に関わる重要な役割を担いますが、その専門性を客観的に示す手段として「資格」が注目されています。キャリアアップを目指す方や、未経験から人事職に挑戦したい方にとって、資格は強力な武器となり得ます。この記事では、数ある人事関連の資格の中から特におすすめのものを厳選し、目的別に分かりやすく解説します。ご自身のキャリアプランに最適な資格を見つけるための参考にしてみてください。
人事の仕事に資格は本当に必要?
人事の仕事を行ううえで、法律で定められた必須の資格というものはありません。 資格がなくても人事部に配属されたり、採用されたりすることは十分にありえます。しかし、資格を取得することには多くのメリットがあります。
必須ではないが取得メリットは大きい
人事職は未経験からでも挑戦可能で、人気の職種のため応募者が多い傾向にあります。 その中で、関連資格を保有していることは、人事の仕事への意欲やポテンシャルを示すうえで大きなアドバンテージとなります。特に未経験者の場合は、基礎知識があることの証明となり、選考で有利に働くでしょう。
知識の体系化と専門性の証明になる
人事業務は、採用、労務、評価、育成など多岐にわたります。資格取得の学習を通じて、こうした業務に関する知識を体系的に学ぶことができます。その結果、日々の業務の質が向上するだけでなく、自身の専門性を客観的に証明する材料となります。 新たな役割を担う際や、より専門的な業務に挑戦する際にも、資格で得た知識は、大きな自信と信頼につながります。
人事関連の資格を取得する3つのメリット
資格取得は、時間も労力もかかりますが、それを上回るメリットが期待できます。ここでは、人事関連の資格を取得することで得られる主な3つのメリットについて解説します。
専門知識が身につき日々の業務に活かせる
資格の勉強をすることで、労働法や社会保険、キャリア理論といった専門知識を習得できます。例えば、キャリアコンサルタントの資格学習で得たキャリア理論やキャリアコンサルティングの技能は、社員のキャリア面談や、人材育成・研修プログラムの企画、キャリア支援制度の企画・運用にも活かすことができます。
また、社会保険労務士の資格学習で得た労働法や社会保険などの知識は、給与計算や社会保険手続きといった労務管理業務に直接活かすことができます。
▶関連情報: キャリアコンサルタントとは?|キャリア開発のパイオニア 日本マンパワー
このように、資格取得で得た知識は日々の業務を効率化し、より質の高い仕事をするうえで役立ちます。
キャリアアップや転職で有利に働く
資格は、自身のスキルや知識レベルを客観的に証明するために有効です。 社内での昇進や昇格の選考において、専門資格を持っていることが評価のプラス材料になることがあります。また、転職市場においても、即戦力としての期待が高まり、他の候補者との差別化を図ることができます。特に専門性の高い国家資格などは、市場価値を高めるうえで大きな武器となるでしょう。
社内外からの信頼性が向上する
人事担当者は、従業員や経営層、そして社外の専門家など、様々な人と関わります。資格を保有していることで、「専門知識を持った担当者」として認識され、発言の説得力が増します。従業員からの労務相談に的確に答えられたり、経営層に対して人事戦略を論理的に提案できたりと、資格に裏付けされた知識は社内外からの信頼獲得に大きく貢献します。
【目的別】人事におすすめの資格7選
人事の仕事は多岐にわたるため、役立つ資格も様々です。ここでは「採用・育成」「労務管理」など、自身の強化したい分野や目指すキャリアに合わせて選べるよう、目的別におすすめの資格を紹介します。
|
・キャリアコンサルタント ・社会保険労務士 ・衛生管理者 ・人事総務検定 ・メンタルヘルス・マネジメント検定 ・中小企業診断士 ・個人情報保護士 |
【採用・育成】キャリアコンサルタント
個人の適性や職業経験に応じたキャリア設計を支援する専門家としての能力を証明する国家資格です。 採用面接や社員のキャリア面談、研修体系の構築など、人の成長に関わる場面で知識を活かすことができます。日本マンパワーでは、キャリアコンサルタントを養成しています。ご興味をお持ちの方は、まずは無料の説明会にお越しください。
【労務管理】社会保険労務士
労働関連の法律や社会保険のエキスパートであることを証明する国家資格です。 労働社会保険の手続き、就業規則の作成、労務相談など、人事労務の根幹を担う業務で専門性を発揮できます。難易度は高いですが、取得すれば人事としてのキャリアにおいて非常に強力な武器になります。
【労務管理】衛生管理者
労働者の健康障害や労働災害を防止するための専門家で、常時50人以上の労働者を使用する事業場では必ず選任しなければならない国家資格です。 職場の巡視や健康管理措置など、従業員が安全で健康に働ける環境づくりを担います。特に製造業や建設業など、業種によっては非常に重要視される資格です。
▶関連情報: 衛生管理受験通信講座
【労務管理】人事総務検定
人事総務部門の実務能力を客観的に測る民間資格です。社会保険手続きや労務管理、給与計算など、実務に即した知識が問われます。レベルが分かれており、これから人事を目指す方はもちろん、実務経験者がスキルアップのために目指すのにも適しています。
【メンタルヘルス】メンタルヘルス・マネジメント検定
働く人の心の健康管理(メンタルヘルスケア)に関する知識や対処法を習得するための商工会議所が実施する公的検定です。 役職や職種に応じて3つのコースがあり、人事担当者としては部下のメンタルヘルス不調にいち早く気づき、適切な対応をするためのⅡ種(ラインケアコース)が特におすすめです。
▶関連情報: メンタルヘルス・マネジメント(R)検定テキスト
【経営視点】中小企業診断士
経営コンサルタントとしての唯一の国家資格です。 人事戦略を経営的な視点から立案・実行する能力が身につきます。組織開発や人材マネジメントを通じて企業成長に貢献したい、将来的に経営幹部を目指したいという高い視座を持つ方に最適です。
▶関連情報: 中小企業診断士試験 模範解答集
▶関連情報: 中小企業診断士登録養成課程について
【情報管理】個人情報保護士
個人情報保護法に関する正しい知識と、その適切な取り扱いスキルを証明する民間資格です。従業員の個人情報を大量に扱う人事部門において、情報漏洩リスクを管理し、コンプライアンスを徹底するうえで非常に重要な知識となります。
国家資格と民間資格はどう違う?
人事関連の資格には「国家資格」と「民間資格」があります。どちらが良いということではなく、それぞれの特徴を理解し、自分の目的に合った資格を選ぶことが大切です。
信頼性と専門性が高い「国家資格」
国が法律に基づいて認定する資格で、社会的信用度や専門性が高いのが特徴です。社会保険労務士やキャリアコンサルタントなどがこれにあたります。特定の業務を行うために必須となる「業務独占資格」も含まれるため、取得すればその分野のスペシャリストとして認められます。難易度は高い傾向にありますが、キャリアにおける大きな強みとなります。
特定のスキルや知識を証明する「民間資格」
民間団体や企業が独自の基準で認定する資格です。人事総務検定やメンタルヘルス・マネジメント検定などが該当します。特定の分野や実務に特化した内容が多く、業務に直結するスキルを身につけたい場合に有効です。多種多様な資格があるため、自分の目的に合わせて選びやすいのがメリットです。
|
比較項目 |
国家資格 |
民間資格 |
|
認定機関 |
国 |
民間団体・企業 |
|
社会的信用度 |
高い |
資格により様々 |
|
代表的な資格 |
社会保険労務士、キャリアコンサルタント |
人事総務検定、メンタルヘルス・マネジメント検定 |
|
特徴 |
法律に基づく、専門性が高い |
実務直結、種類が豊富 |
失敗しない人事資格の選び方
数多くの資格の中から、自分にとって本当に価値のあるものを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
自身のキャリアプランから逆算して選ぶ
将来、人事としてどのような専門家になりたいのか、どのようなキャリアを歩みたいのかを考え、そこから逆算して必要な資格を選ぶことが重要です。例えば、労務のプロフェッショナルを目指すなら社会保険労務士、社員のキャリア支援に携わりたいならキャリアコンサルタントが候補になるでしょう。
▶関連情報: キャリアコンサルタントとは?|キャリア開発のパイオニア 日本マンパワー |
現在の業務との関連性で選ぶ
まずは、現在担当している業務に役立つ資格を選ぶのが現実的です。学習した内容をすぐに実務でアウトプットできるため、知識が定着しやすく、モチベーションも維持しやすくなります。業務で成果を出すことが、結果として社内評価にも繋がります。
資格の難易度と学習時間を考慮する
働きながら資格取得を目指す場合、学習時間の確保が大きな課題となります。自分の現在の知識レベルや、確保できる学習時間を考慮して、無理なく挑戦できるレベルの資格を選ぶことも大切です。難易度の高い国家資格に挑戦する場合は、長期的な学習計画を立てる必要があります。
まとめ
人事の仕事に必須の資格はありませんが、資格取得は専門知識の習得、キャリアアップ、信頼性の向上といった多くのメリットをもたらします。自身のキャリアプランや業務内容に合わせて最適な資格を選び、計画的に学習を進めることが成功への鍵です。この記事が、あなたの人事としてのキャリアをより豊かにするための一歩となれば幸いです。




