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キャリアコンサルタントの副業を始める方法は?未経験からの収入アップのポイントを解説

キャリアコンサルタント資格を取得したものの「どうやって副業に活かせばいいか分からない」と悩んでいる方や、「キャリアコンサルタントの資格を取ったら副業できるのか」と検討している方は多いのではないでしょうか。
近年の働き方の多様化やオンラインサービスの普及により、キャリアコンサルタントとして副業を始めるチャンスは広がっています。
本記事では、キャリアコンサルタントとしての副業の始め方から、実際の収入例、おすすめのマッチングサービス、注意点まで、実践的な情報を網羅的にご紹介します。
未経験からでも副業を始められる具体的な方法や、本業と両立するためのコツも解説しますので、キャリアコンサルタント資格を活かした副業に興味のある方はぜひ参考にしてください。
キャリアコンサルタントは副業として成立するのか
オンライン相談の普及により、自宅からキャリアコンサルティングを提供できるようになり、本業と両立のしやすい副業の1つです。
さらに、国家資格であるため、資格を持っていることで一定の信頼性や専門性をアピールでき、未経験でも仕事を獲得しやすくなります。
副業としての収入は個人のスキルや実績、取り組む時間によって異なりますが、月5〜10万円程度が現実的な目標となるでしょう。
キャリアコンサルタント副業の収入目標 | 金額 |
---|---|
オンライン相談(1回60分) | 3,000円~20,000円 |
履歴書・職務経歴書の添削 | 2,000円~5,000円/件 |
キャリアセミナー講師 | 10,000円~80,000円/回 |
月間平均収入(副業) | 50,000~100,000円 |
キャリアコンサルタントを副業にするメリット
本業との両立がしやすく、専門性を収入につなげられる点など複数のメリットがあります。
特に将来のキャリアアップや独立に向けた経験値の蓄積としても役立つでしょう。
以下でメリットについて解説します。
本業と両立しやすい柔軟な働き方ができる
オンライン相談であれば、自宅から柔軟に対応でき、平日夜や土日など本業以外の時間を活用できます。
厚生労働省の調査によると副業の実労働時間は週20時間未満の方が多く、この時間内でキャリアコンサルタントとしての業務を行うことも十分可能です。
事前予約制のため計画的な時間確保がしやすく、本業とのスケジュール調整が可能です。
出典:厚生労働省「 【資料1】副業・兼業に係る実態把握の内容等について 」
キャリアコンサルタントとしての経験やスキルが積める
副業でキャリアコンサルタントとして活動することで、多様な相談者への対応を通じたカウンセリングスキルの向上、さまざまな業界や職種の知識の蓄積など、価値あるスキルが身につきます。
これらのスキルは、本業でのキャリアアップにも活かせる可能性があります。特に人事や教育、マネジメント職に就いている方は、副業で得た経験を本業に還元することで相乗効果が生まれます。
また、将来的な独立や転職を視野に入れている場合も、副業での実務経験が大きな財産となるでしょう。
▷関連記事: キャリアコンサルタントの年収は?活躍の場・将来性や収入を上げるコツを解説 | キャリアコンサルタントLibrary |
キャリアコンサルタントを副業にするデメリット
副業を始める前に認識すべき課題もあります。収入の不安定さ、プライベート時間の減少、精神的負担などのデメリットを理解した上で、対策を講じることが重要です。
デメリットについて以下で解説します。
収入が安定しない可能性がある
キャリアコンサルタントの副業における主なデメリットの一つは、収入の不安定さです。
特に活動開始直後は、実績や知名度が少なく案件獲得が難しい場合があります。また、転職シーズンなどの需要の波や、キャリアコンサルタント資格保有者の増加による競争激化も影響します。
収入の安定性を高めるためには、複数のマッチングサービスの利用、リピートクライアントの獲得、得意分野での差別化など、戦略的なアプローチが必要です。地道な実績づくりと信頼関係の構築が欠かせません。
プライベートの時間が減少する
副業を始めると、必然的にプライベートの時間が減少します。キャリアコンサルタントの場合、相談対応だけでなく、準備や情報収集、スキルアップのための自己研鑽、マーケティングなどにかかる時間も含めて計画的な時間管理が不可欠です。
副業を開始する前に、自分のライフスタイルや時間の使い方を見直しておくとよいでしょう。
本業とは別の仕事のプレッシャーが発生する
キャリアコンサルタントとして副業を始めると、相談者の人生に関わる責任感や、経験不足による不安など、プレッシャーを感じることがあります。
心理的負担を軽減するために、自分の専門性や能力の範囲内で案件を受ける、無理のないペースで経験を積む、他のキャリアコンサルタントとの情報交換などが有効です。メンタルヘルスを大切にし、本業と副業の両方で過度なストレスを抱えないよう、バランスを保つことが重要です。
キャリアコンサルタントの副業を始めるステップ
キャリアコンサルタントとして副業を始めるには、まず国家資格の取得が必要です。資格取得後は実践経験を積み、徐々にスキルと実績を向上させていきましょう。
国家資格「キャリアコンサルタント」を取得する
キャリアコンサルタント試験の受験資格を得るには、厚生労働大臣が認定するキャリアコンサルタント養成講座を修了する、キャリア相談に関する実務経験を3年以上積む、キャリアコンサルティング技能検定の学科試験または実技試験に合格するという3つの方法があります。
受験者の約9割は養成講座を修了したうえで、試験(学科試験と実技試験)を受験しています。
キャリアコンサルタントを目指すなら、まずは養成講座の説明会などに参加して情報収集をしましょう。
キャリアコンサルタント養成講座説明会について詳しくはこちら
キャリアコンサルタント養成講座のお申込みはこちら
なお、合格率は50〜60%程度であり、国家試験としては比較的合格を目指しやすい試験です。
キャリアコンサルタント試験の勉強方法などの詳細は以下の記事でしています。ぜひあわせてご覧ください。
▷関連記事: キャリアコンサルタント(国家資格)は独学で取得できる?勉強方法や必要な時間を解説 | キャリアコンサルタントLibrary |
キャリアコンサルタント名簿に登録する
試験に合格後、キャリアコンサルタント名簿への登録が必要です。キャリアコンサルタントは名称独占資格であるため、登録しなければ肩書きを名乗ることができません。
登録には、登録免許税(9,000円)と登録手数料(8,000円)が必要です。登録が完了すると登録証が発行され、正式にキャリアコンサルタントを名乗ることができます。なお、資格は5年ごとの更新が必要です。
【参考】 国家資格キャリアコンサルタントWebサイト 登録センター|厚生労働省
実践経験を積む
副業で成功するためには実践経験が重要です。経験を積むには、NPOやボランティア団体での相談活動に参加する法があります。
特に副業として始める場合は、小規模な案件から徐々に経験と実績を積み上げていくことが効果的です。質問の仕方や傾聴の技術、クライアントのニーズ把握、効果的なフィードバック提供などのスキルを磨いていきましょう。
参考:厚生労働省 「キャリアコンサルタントになりたい方へ」
キャリアコンサルタントとして副業で稼ぐ方法
収入を得るための具体的な方法はいくつも存在します。マッチングサービスへの登録やSNSでの発信など、自分に合った方法から始めてみましょう。
ネットワークを作ることができる団体に所属する
キャリアコンサルタントとして副業を始める効果的な方法の一つが、有資格者のネットワークを作ることができる団体へ所属することです。主なサービスには以下のようなものがあります。
・ 日本キャリア開発協会 (JCDA)
NPO法人日本キャリア開発協会は、22,000人の会員が加入し、キャリアコンサルタント・キャリア支援者が加入する非営利組織としては最大規模です。
地区活動を通して会員同士のつながりから人脈が広がり、交流を通じて仕事のチャンスが広がります。その他にも、各種サポートや仕事・ボランティア情報の提供を受けることができます。
・ ACCN (オールキャリアコンサルタントネットワーク)
全国のキャリアコンサルタントが交流し、互いに学び合い高め合いながら活動していく機会を創るために2018年に誕生した団体です。
入会すると、キャリアコンサルタントとして活動するための各種サポートや仕事・ボランティア情報の提供を受けることができます。
・ キャリテラ
日本マンパワーが提供するオンラインコミュニティサービスです。
企業内のキャリア開発支援に関心・課題を持つ方を対象に最適な情報や機会提供を行っています。
また、法人会員になると、スーパービジョンや企業間の「相互キャリアコンサルティング」も体験することができます。
SNSで情報発信をして集客する
SNSを活用した自己発信と集客も効果的な方法です。主なSNS活用方法には以下のようなものがあります。
・X( 旧Twitter )
キャリアに関する日々のヒントや転職市場の最新情報を短文で発信し、ハッシュタグを活用して関心層にリーチします。
・note
キャリア構築のノウハウや転職体験談などをより詳しく記事形式で発信し、専門性をアピールできます。
ビジネスパーソン向けSNSとしてキャリア関連のコンテンツとの親和性が高いです。
SNSを活用する際は、一貫性のあるテーマで質の高い情報を定期的に発信し、エンゲージメントを大切にすることが重要です。信頼関係を構築できれば、そこから相談依頼につながる可能性が高まります。
企業や教育機関と提携する
より安定した副収入を得るためには、組織との提携も有効な手段です。以下のような提携先があります。
1. 企業の人事部門
社員向けキャリア面談や研修、キャリア開発プログラムの企画・運営などを担当します。
2. 教育機関(大学・専門学校など)
学生向けのキャリアガイダンスや就職活動支援、キャリア教育プログラムを提供します。
3. 人材紹介会社や転職支援企業
求職者向けのキャリアカウンセリングや応募書類作成サポートを行います。
組織との提携は準備や営業が必要ですが、一度関係が構築されれば継続的な案件につながりやすく、比較的高単価で安定した収入が期待できます。
【参考】独立行政法人 労働政策研究・研修機構 労働政策研究報告書No.227「第2回キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」|労働政策研究・研修機構(JILPT)
まとめ
キャリアコンサルタントの副業は、専門性を活かした副収入の獲得だけでなく、多様な相談者との関わりを通じた自己成長や将来的な独立の足がかりにもなります。成功のカギは自分の強みを明確にし、複数の活動チャネルを持ちながら、本業とのバランスを考慮した無理のない範囲で取り組むことです。まずは資格取得から始めましょう。
未経験から資格取得を目指す場合、厚生労働大臣が認定する養成講座を受講して受験資格を得る方法が最短ルートです。
日本マンパワーは、日本で最初にキャリアコンサルタント(キャリアカウンセラー)養成講座をスタートさせ、25年以上の実績があります。スクーリングは通学とオンライン形式の2種類があり、受講者の都合に合わせて選択可能です。日本マンパワー独自のノウハウを活かし、現場で活かせる実践的な内容を習得できます。
ご自身に合った学習スタイルで知識とスキルを身につけ、キャリアコンサルタント試験合格を目指しましょう。
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資格取得後、少しずつ実績を積み上げていくことで、あなた自身のキャリアの可能性も広がっていくでしょう。