03-5294-5030

10:30~17:30
(木曜日・祝日を除く)

キャリアコンサルタントLibrary

人の力になりたいという気持ちが原動力!それが社会の役に立つのがキャリアコンサルタント資格です!!

キャリアコンサルタントとは その他

キャリアアドバイザーとは?仕事内容から年収・将来性まで解説します

働き方が多様化し、転職や副業が身近になってきている今、「キャリアアドバイザー」という言葉を耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか。転職や就職活動の場面をはじめ、社内でも出会うこの名称は、具体的にどのような仕事を担い、どんなスキルが必要なのでしょうか。
この記事では、キャリアアドバイザーの定義から仕事内容、必要なスキル、年収・将来性まで幅広く解説します。キャリアアドバイザーに興味をお持ちの方や、自分の将来のキャリアとして考えている方は、ぜひ参考にしてください。

キャリアコンサルタント養成講座説明会について詳しくはこちら
キャリアコンサルタント養成講座のお申込みはこちら

キャリアアドバイザーとは

キャリアアドバイザーという言葉は、一般名称として様々な組織で使われています。例えば、人材紹介会社や転職サービス会社においては、転職や就職を希望する人に対して、キャリアの実現に向けたサポートやアドバイスを行う人を「キャリアアドバイザー」と名付けることが増えています。登録者の希望や特性、これまでの経歴を整理し、求職者と企業のマッチングをサポートする役割を担っています。

また、大学・専門学校などの教育機関のキャリアセンターや、企業内で従業員のキャリア支援を行う人も「企業内キャリアアドバイザー」として活動する場合もあります。

<キャリアアドバイザーの主な役割>

人材紹介会社:求職者の適性や希望に合わせた求人を紹介するだけでなく、面接対策や応募書類の添削など、就職・転職活動の全般的なサポートを行います。単なる職業紹介ではなく、求職者の価値観やライフプランを踏まえた総合的なキャリア支援を提供します。

企業内:人事の仕組みや制度、会社の方針を理解した上で、従業員がキャリアを考えるきっかけとなるような情報を提供したり、キャリア形成に役立つサポートを提供したりします。 大学:学生の就職を支援します。就職活動をどのように進めたら良いのかといった基本的な情報提供や、具体的なエントリーシートの書き方や面接対策を指導します。

キャリアアドバイザーとキャリアコンサルタントの違い

キャリアアドバイザーと似た名称として「国家資格キャリアコンサルタント」と名乗る人もいます。この2つは似た役割や活動領域を持ちますが、いくつかの違いがあります。

項目 キャリアアドバイザー キャリアコンサルタント
資格要件 特定の資格は必要なし(組織独自の資格がある場合も) 国家資格が必要
名称の使用 組織独自の基準やルールで名乗れる 国家資格保有者のみ名乗れる
活動範囲 人材紹介会社や企業で活動することが多い 企業、教育機関、自治体、ハローワーク、人材紹介会社など
専門団体 特になし 国家資格保有者の能力維持のための登録制度や更新制度があります。

キャリアコンサルタントは2016年4月に法制化された国家資格で、資格を持たない人はキャリアコンサルタントを名乗ることができません。

【参考】厚生労働省 第189回国会(平成27年常会)提出法律案|厚生労働省

一方、キャリアアドバイザーは特定の資格が必要ないため、未経験者や経験が比較的浅い人でも就くことができる職種です。ただし、組織によっては独自の基準を設け、高い審査基準を設けている場合もあります。

キャリアアドバイザーとして活動している人の中には、専門性の裏付けとして「国家資格キャリアコンサルタント」を保有している場合もあるため、名称だけでは役割やスキルを判断しきれないこともあります。

キャリアアドバイザーが活躍できる場所

キャリアアドバイザーは人材紹介会社を中心に、ハローワークなどの公的機関、大学などの教育機関のキャリアセンター、そして企業内の人事部門など幅広い場所で活躍しています。特に企業内キャリアアドバイザーは従業員の個人支援と組織活性化の両方を担う重要な役割を果たしています。

人材紹介会社・転職エージェント

最も多くのキャリアアドバイザーが活躍している場所です。求職者の登録面談からニーズの把握、求人企業との関係構築、求職者への求人紹介、面接調整、条件交渉、入社後のフォローまで幅広い業務を担当します。人材紹介会社では採用が決まった際に企業から手数料を得るビジネスモデルのため、キャリアアドバイザーには支援スキルと共に目標達成意欲や営業スキルも求められます。

公的機関でのキャリア支援

ハローワークや若者サポートステーションなどでは、多様な背景を持つ相談者に無料でキャリア相談を提供しています。新卒者から高齢者まで幅広い年齢層、多様なニーズに応える必要があり、雇用保険や職業訓練などの公的支援制度の知識も求められます。

教育機関のキャリアセンター

大学や専門学校のキャリアセンターでは、学生のキャリア形成を支援します。キャリア相談やガイダンス実施、インターンシップのコーディネート、書類添削、模擬面接、企業説明会の企画など、学生が社会人になるための橋渡し役として多様な業務を担当します。

企業内キャリアアドバイザー

2016年の職業能力開発促進法改正後、企業内でのキャリア支援が注目されています。企業内キャリアアドバイザーは従業員との個別面談、キャリア開発制度の運用、研修企画、キャリア自律促進、組織風土改善提案など、個人支援と組織活性化の両方を担います。

キャリアアドバイザーに求められる能力・資質

キャリアアドバイザーは、相談者一人ひとりに寄り添いながら、相手の価値観やニーズを理解する必要があるため、高いコミュニケーション能力や傾聴力が求められます。また、適切なアドバイスを提供するための知識や情報も不可欠です。また、相談者に合ったアドバイスをするためには、分析力と問題解決能力も重要なスキルとなります。

コミュニケーション能力

キャリアアドバイザーにとって最重要スキルの一つがコミュニケーション能力です。相談者の状況や希望を正確に理解し、的確なアドバイスを提供するために、情報を分かりやすく伝える力や、適切な質問で相談者のニーズを引き出す力が不可欠です。また、相手の表情や態度から心情を読み取り、状況に応じて話し方を調整する柔軟性も重要です。

傾聴力と共感力

キャリアの相談は人生観や価値観に関わる繊細な内容を含むため、高い傾聴力と共感力が必要です。相手の話を注意深く聞き、言葉の背景にある感情や意図を理解し、共感することで信頼関係を構築します。例えば「やりがいを感じられないのは辛いですね」といった共感の言葉が、相談者の安心感につながります。

分析力と問題解決能力

労働市場や業界動向を分析し、相談者の状況に応じた最適な解決策を提案する力も必要です。業界・企業の最新情報を把握し、相談者のスキルや経験を客観的に評価をして、希望と現実のギャップを埋める提案ができることが求められます。例えば、ワークライフバランス重視の相談者には柔軟な勤務制度のある企業を、成長志向の相談者には学習機会が豊富な環境を提案するなど、個々の価値観に合った選択肢を提示します。

▷関連記事: キャリアコンサルタントに必要なスキルとは?仕事内容や活躍の場を解説 | キャリアコンサルタントLibrary |

キャリアアドバイザーに向いている人の特徴

キャリアアドバイザーは人とのコミュニケーションを楽しめる方に向いています。様々な経歴や価値観を持つ求職者との対話から学び、喜びを感じられる人が適性を発揮できるでしょう。また、常に変化する労働市場や業界動向に関する情報収集と学習を継続できる方、自己成長に意欲的な人も向いています。 さらに、大企業志向からベンチャー挑戦、安定志向からチャレンジ重視まで、多様なキャリア価値観を偏見なく受け入れられる柔軟性も重要です。自分の価値観を押し付けず、起業やフリーランスなど新しい働き方も含め、相談者の選択を尊重できる姿勢が求められます。

キャリアアドバイザーになるために必要な資格と経験

キャリアアドバイザーになるための一般的な資格はないため、信頼性を高めるためには関連資格の取得がおすすめです。代表的なのは「キャリアコンサルタント」(国家資格)で、専門性をアピールできます。また「産業カウンセラー」(民間資格)も傾聴スキルや心理学知識を習得できる有用な資格です。
実務経験も重要で、人事・採用業務経験者はその知見を活かしてキャリアアドバイザーへ転身できます。企業の人事部での経験積み上げや、人材紹介会社でのキャリア形成が一般的です。

キャリアコンサルタント資格取得の流れ

キャリアコンサルタント資格取得には、まず受験資格を満たす必要があります。①厚生労働大臣認定養成講座修了、②キャリア相談の3年以上実務経験、③キャリアコンサルティング技能検定の一部合格、のいずれかが条件です。
次に学科試験(四肢択一式)と実技試験(論述・面接)の両方に合格後、キャリアコンサルタント名簿に登録申請します。登録完了で正式にキャリアコンサルタントとして活動でき、以後5年ごとの更新が必要です。資格取得費用は講座受講料や試験費用など合計で42〜69万円程度ですが、費用の大半を占める受講料は、教育訓練給付制度を利用することで最大80%が給付される可能性もあります。 キャリアコンサルタント資格取得の流れの詳細は、以下よりご確認ください。

▷関連リンク: キャリアコンサルタントになるには|人材開発の総合機関 日本マンパワー |

キャリアアドバイザーの年収と将来性

キャリアアドバイザーの年収は勤務先や経験によって大きく異なります。人材紹介会社では、基本給20〜40万円に成果報酬が加わり、全体で300〜800万円程度が目安となり、経験と実績で上昇します。働き方の多様化や人生100年時代の到来により需要は高まっており、AIで代替できない傾聴・共感・問題解決力を強みに、特に専門分野に特化したキャリアアドバイザーの価値はさらに向上すると予測されています。

▷関連リンク: キャリアコンサルタントの年収は?活躍の場・将来性や収入を上げるコツを解説 | キャリアコンサルタントLibrary |

キャリアアドバイザーの将来性

就職・転職市場の変化や働き方の多様化により、キャリアアドバイザーの需要は今後も高まると予想されます。特に①働き方の多様化(終身雇用崩壊、転職・副業の一般化)、②人生100年時代のキャリア設計重要性増大、③企業の人材育成注力の流れが将来性を支えています。
AIの発展でマッチング業務などは自動化される可能性がありますが、傾聴・共感・複雑な問題解決といった「人にしかできない」価値提供は代替されにくく、特定分野に特化した専門性を高めることで、より価値の高いサービス提供が可能になるでしょう。

▷関連リンク: キャリアコンサルタントの年収は?活躍の場・将来性や収入を上げるコツを解説 | キャリアコンサルタントLibrary |

まとめ

キャリアアドバイザーは求職者のキャリア実現を支援する専門家で、カウンセリングからマッチングまで多様な業務を担い、コミュニケーション能力や傾聴力が求められます。資格は必須ではありませんが、キャリアコンサルタント等関連資格の取得で専門性を高められます。


講座コラムランキング