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国家資格と受験
キャリアコンサルタント(国家資格)は独学で取得できる?勉強方法や必要な時間を解説

キャリアコンサルタント試験は独学でも受験可能ですが、独学の場合は一定期間の実務経験を積む必要があります。
本記事では、キャリアコンサルタント試験を独学で受験する条件や難易度、独学で受験するメリット・デメリットを解説します。勉強時間の目安や勉強法も解説するので、受験を検討されている方はぜひ参考にしてください。
なお、日本マンパワー(当社)ではキャリアコンサルタント養成講座を開設しており、講座に関する無料の説明会を開催しています。実務経験はあるものの独学での受験にハードルを感じる方は、養成講座の受講をご検討ください。
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キャリアコンサルタントは独学で取得できる?
キャリアコンサルタントとして活動するためには、キャリアコンサルタント試験(学科試験・実技試験)に合格したうえで、キャリアコンサルタント名簿に登録する必要があります。キャリアコンサルタント試験を独学で受験できるのは、キャリア形成の相談に関して3年以上の実務経験を有する方です。実務経験が3年未満の方は、厚生労働大臣が認定する養成講座を受講・修了する必要があるため、独学では受験できません。
以下でそれぞれの条件について詳しく紹介します。
キャリアコンサルタント試験の受験資格を満たす必要がある
キャリアコンサルタント試験を受験できるのは、以下のいずれかを満たす方です。
- 厚生労働大臣が認定する養成講座を修了した
- キャリア相談に関して3年以上の実務経験がある
- キャリアコンサルティング技能検定の学科試験または実技試験に合格した
なお、キャリアコンサルティング技能検定とは、キャリアコンサルタント試験の上位に位置づけられる国家検定です。キャリア相談に関する実務経験を有している方の技能レベルを問う検定であるため、未経験者は受験できません。
従って、実務経験のない方がキャリアコンサルタント試験の受験資格を満たすためには、前述の通り、養成講座を受講・修了する必要があります。
受験資格について詳しくは以下の記事で紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
▷関連記事:
キャリアコンサルタント試験の受験資格は?未経験から国家資格取得を目指す方法も解説
独学で受験するためには3年以上の実務経験が必要
独学で受験するためには、キャリア形成の相談に関する実務経験が3年以上必要です。具体的には以下のいずれかに関する相談が該当します。・労働者の職業の選択
・職業生活設計
・職業能力開発・向上
また、実務経験に該当するかどうかは、以下のいずれも満たすかどうかを基準に、個別に判断されます。
・キャリアコンサルティングによる支援対象者が、「労働者」である(現在仕事を探している求職者を含む)
・相談内容・目的が職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上に関するものである
・キャリアコンサルティングが一対一で行われるもの、又はこれに準ずるもの(概ね6名以内の少人数のグループワーク運営等)である(情報提供に止まるもの、授業・訓練の運営そのもの等は含まない)
出典:特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会「 試験要項|受験資格 」
受験資格別の受験者数・合格者数
過去に実施されたキャリアコンサルタント試験の受験資格別(養成講習修了・実務経験)の受験者数・合格者数は、それぞれ以下の通りでした。
ただし、実務経験者=独学で受験した方ではないため、あくまでも参考程度にご覧ください。
【学科試験】
実施回 |
養成講習修了※1 |
実務経験※2 |
||
受験者数 |
合格者数 |
受験者数 |
合格者数 |
|
第24回 |
3,822人 |
2,086人 |
444人 |
158人 |
第25回 |
5,216人 |
3,390人 |
481人 |
236人 |
第26回 |
4,498人 |
2,995人 |
504人 |
279人 |
第27回 |
4,947人 |
2,984人 |
566人 |
309人 |
出典:厚生労働省「 第24回キャリアコンサルタント試験結果の概要 」
出典:厚生労働省「 第25回キャリアコンサルタント試験結果の概要 」
出典:厚生労働省「 第26回キャリアコンサルタント試験結果の概要 」
出典:厚生労働省「 第27回キャリアコンサルタント試験結果の概要 」
【実技試験】
実施回 |
養成講習修了※1 |
実務経験※2 |
||
受験者数 |
合格者数 |
受験者数 |
合格者数 |
|
第24回 |
4,507人 |
3,049人 |
520人 |
247人 |
第25回 |
5,002人 |
3,409人 |
464人 |
227人 |
第26回 |
4,263人 |
2,705人 |
433人 |
212人 |
第27回 |
4,945人 |
3,373人 |
572人 |
346人 |
出典:厚生労働省「 第24回キャリアコンサルタント試験結果の概要 」
出典:厚生労働省「 第25回キャリアコンサルタント試験結果の概要 」
出典:厚生労働省「 第26回キャリアコンサルタント試験結果の概要 」
出典:厚生労働省「 第27回キャリアコンサルタント試験結果の概要 」
上表より、実務経験の条件を満たして受験している方も一定数いますが、養成講座を受講・修了して受験する方のほうが多いことがわかります。
※1 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
※2 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
キャリアコンサルタント試験の難易度は?
キャリアコンサルタント試験は国家資格試験の1つであり、決して簡単に合格できるわけではありません。ただし、年に3回試験が実施されるため、他の国家資格と比べると挑戦しやすいといえるでしょう。
学科試験と実技試験の両方に合格する必要がありますが、どちらか一方に合格した場合、合格した試験に有効期限はありません。
ただし、キャリアコンサルタント試験は出題範囲が広く、実際のキャリアコンサルティング場面を想定したロールプレイも実施されるため、独学での受験は合格のハードルが高くなる傾向があります。
独学での受験にハードルを感じる方は、キャリアコンサルタント養成講座の受講もご検討ください。
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キャリアコンサルタント試験を独学で受験するメリット

キャリア形成の相談に関する実務経験が3年以上あり、独学での受験を検討している方もいるでしょう。
キャリアコンサルタント試験を独学で受験するメリットは、大きく以下の2つです。
・コストを抑えて受験できる
・勉強時間や場所の自由度が高い
コストを抑えて受験できる
キャリアコンサルタント試験を独学で受験すれば、教材・問題集の費用や受験・登録費用だけで済むため、コストを抑えられます。
講習実施機関によって異なりますが、養成講座を受講する場合は一般的に数十万円の費用がかかります。
なお、キャリアコンサルタント試験の受験費用・登録費用は、それぞれ以下の通りです。
区分 |
費用 |
受験費用 |
学科試験:8,900円 実技試験:29,900円 |
登録費用 |
登録手数料:8,000円 登録免許税:9,000円 |
受験資格について詳しくは以下の記事で紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
▷関連記事: キャリアコンサルタントになるための費用はいくら?養成講座の選び方も解説
勉強時間や場所の自由度が高い
勉強する時間や場所の自由度が高いことも、独学で受験するメリットの1つです。講義時間に合わせて通学する必要がないため、時間を有効活用できます。まとまった時間を取りにくい方や定期的に受講するのが難しい方でも、比較的取り組みやすいでしょう。
その反面、自身でしっかり計画を立てて勉強を進める必要があります。
キャリアコンサルタント試験を独学で受験するデメリット
キャリアコンサルタント試験を独学で受験すると、合格のハードルが高くなる傾向があります。キャリアコンサルタント試験は、学科試験と実技試験で構成されており、キャリアコンサルティングの理論や実務、社会的意義、倫理と行動など幅広い科目から出題されます。
また、実技試験では、実際のキャリアコンサルティング場面を想定したロールプレイが実施されるため、実践的な練習が必要です。
受験資格を満たせば独学でも受験できますが、キャリアコンサルタントに必要な知識や実務スキルをしっかりと習得するためには、養成講座を受講するのが望ましいでしょう。
キャリアコンサルタント試験に合格するための勉強方法
キャリアコンサルタント試験に合格するためには、試験内容や評価基準を把握し、計画的に勉強を進めることが大切です。この章では、合格するための勉強のコツを試験区分別に紹介します。
・【学科試験】過去問を繰り返し解く
・【実技試験(論述試験)】試験対策講座の受講を検討する
・【実技試験(面接試験)】ロールプレイ練習を繰り返す
【学科試験】過去問を繰り返し解く
キャリアコンサルタント試験の実施機関「日本キャリア開発協会」、「キャリアコンサルティング協議会」のホームページでは、直近3回分の過去問をダウンロードできます。過去問を解き、出題傾向やレベル感、時間配分の感覚などをつかみましょう。繰り返し解くことで頻出問題や自身の苦手な分野がわかり、学科試験に向けた勉強を効率的に進められます。
ただ解くだけでなく、間違った問題を集中的に復習するなどして知識を定着させることが大切です。
また、模擬試験を受けて現時点での実力を確かめるのもよいでしょう。模擬試験は、直近の試験の出題傾向を踏まえて作成されているため、最新の傾向をつかめます。
以下の記事では、学科試験の対策を詳しく紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
▷関連記事: キャリアコンサルタント試験の学科試験とは?形式・出題範囲や合格に向けた対策を紹介
【実技試験(論述)】試験対策講座の受講を検討する
実技試験(論述)の対策には、学科試験と同様に過去問を活用できます。出題傾向を把握できるだけでなく、時間を測りながら過去問を解くことで時間の使い方もつかめます。ただし、論述試験の模範解答は公開されていません。独学では自身の改善点を知ることが難しいため、解説や添削指導が受けられる試験対策講座の受講も検討しましょう。
【実技試験(面接)】ロールプレイ練習を繰り返す
面接試験では、試験で求められていることをよく理解したうえで、ロールプレイや口頭試問の実践的な練習をこなすことが効果的です。
実技試験のロールプレイでは、受験者がキャリアコンサルタント役となってキャリアコンサルティングを行い、キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢(身だしなみを含む)、応答やプロセスを評価されます。
また、面接試験の評価区分は3つに分かれており、試験実施機関によって異なるため把握しておきましょう。
試験実施機関 |
面接試験の評価区分 |
日本キャリア開発協会 |
・主訴・問題の把握 ・具体的展開 ・傾聴 |
キャリアコンサルティング協議会 |
・態度 ・展開 ・自己評価 |
ロールプレイの練習を効果的なものとしていくためには、心がけや技法をしっかり学んだうえで取り組むことが必要です。日本マンパワーの養成講座では、キャリアコンサルタントに必要な理論や実践的なカウンセリング力を体系的に学ぶことができます。
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キャリアコンサルタント試験の合格に向けて必要な勉強時間
日本マンパワーが講座修了生を対象に行ったアンケートによると、学科試験・実技試験までの累計勉強時間はそれぞれ以下のとおりでした。【累計勉強時間】
累計勉強時間 |
学科試験 |
実技試験 (論述試験) |
実技試験 (面接試験) |
60~180時間 |
58% |
61% |
8% |
15~60時間 |
42% |
39% |
74% |
15時間未満 |
- |
- |
18% |
また、半数以上の講座受講生が、講座修了後「試験日3ヶ月~1ヶ月前」を目安に受験勉強を始めたことが分かりました。
試験勉強の開始時期 |
学科試験 |
実技試験(論述試験) |
実技試験(面接試験) |
試験日1年未満~6ヶ月 |
11% |
2% |
2% |
試験日6ヶ月~3ヶ月前 |
34% |
16% |
24% |
試験日3ヶ月~1ヶ月前 |
50% |
66% |
58% |
試験日1ヶ月未満 |
5% |
16% |
16% |
キャリアコンサルタント試験の合格に必要な勉強時間は、知識や経験によって異なるため、一概には言えません。
また、上記は5ヶ月間の養成講座を受講・修了した方を対象に行ったアンケートです。
余裕をもった試験勉強に取り組むことをお勧めします。
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日本マンパワーの養成講座の特徴
• 振替制度やオンライン自習室などの充実したサポート体制
• 専門講座を修了し試験に合格した実践経験豊富な講師陣
日本マンパワーの講座は、「通信教育」と「スクーリング」の2つがセットです。受験安心サポートも充実しています。
通信教育(eラーニング) |
・テキスト ・テキスト解説映像 |
スクーリング(通学・オンライン) |
・講義 ・ロールプレイ&ワーク |
受験安心サポート |
・講師常駐のオンライン自習室 ・実践力強化教材 |
通信教育では、解説映像とテキストでキャリアコンサルタントに求められる知識を体系的に習得できます。
一方、スクーリングは、グループワークやロールプレイなどを通じた実習が中心です。「通学クラス」と「オンラインクラス」から、ご自身に合った学習スタイルを選択でき、キャリアコンサルタントに必要な技能を体感しながら身につけられます。
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