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コーチング資格を取得してキャリアを変える!種類や選び方、費用まで徹底解説

コーチングという言葉を耳にする機会が増え、そのスキルや資格に関心を持つ方が増えています。しかし、「コーチング資格って本当に必要なの?」「どんな種類の資格があって、どう選べばいいの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、コーチングの基本的な知識から、具体的な資格の種類、後悔しないための選び方まで、網羅的に解説していきます。
 

コーチングとは?

コーチングとは、対話を通じて相手の自己実現や目標達成を支援するコミュニケーション技術です。相手の内にある答えや可能性を引き出し、自発的な行動を促すことを重視します。ここではコーチングの基本的な定義や効果をご紹介していきます。

 

コーチングの定義と目的

国際コーチング連盟によると、「コーチングとは、思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くことです。対話を重ね、クライアントに柔軟な思考と行動を促し、ゴールに向けて支援するコーチとクライアントとのパートナーシップを意味します。」と定義されています。

 

引用:国際コーチング連盟(ICF)「 コーチングとは

ティーチング、カウンセリングとの違い

コーチング、ティーチング、カウンセリングは、人を支援するという共通点を持ちながらも、そのアプローチや焦点が異なります。

主目的 資格
ティーチング 知識やスキルを教え、伝えること ティーチングそのものの資格は特に無し
カウンセリング 主に過去の経験や心の問題に焦点を当て、精神的な安定や問題解決を目指す 国家資格公認心理士をはじめ、臨床心理師といった民間資格まで多岐にわたる
コーチング 現在から未来に焦点を当て、目標達成や自己実現のサポートを行う 民間資格

 

キャリアコンサルティングとの違い

コーチングはキャリアコンサルティングと共通点は多いものの、アプローチや焦点が異なります。キャリアコンサルティングは、一般的にはキャリアを中心したテーマが中心となり、カウンセリング技法やキャリア理論を用いながら、問題解決に向けて過去の経験を振り返ったり、自己実現に向けて将来を描いたりしながら支援していきます。コーチングと重複している領域もあるため、コーチングとキャリアコンサルタント両方の資格を持っている方もいます。

 

▶関連情報: キャリアコンサルティングとは|キャリア開発のパイオニア 日本マンパワー |

コーチングで期待できる効果

コーチングを受けることで、個人や組織は多岐にわたる効果を期待できます。個人レベルでは、目標設定能力の向上、問題解決能力の強化、モチベーションの向上、自己肯定感の高まりなどが挙げられます。また、コミュニケーション能力の改善や、新たな視点の獲得による柔軟な思考の育成も期待できるでしょう。

 

組織レベルでは、社員の主体性向上、チームワークの強化、生産性の向上、リーダーシップ開発などに繋がり、組織全体の活性化に貢献します。

コーチング資格は本当に必要か?

コーチングを実施する上で、法的に資格が必須というわけではありません。しかし、コーチング資格を取得することには多くのメリットがあることも事実です。ここでは、資格を持つメリットやデメリットなどを解説していきます。

資格なしでもコーチングはできる

コーチングを行うにあたり、法律で定められた必須の資格はありません。そのため、資格を持っていなくても、コーチとして活動することは可能です。実際に、資格を持たずに豊富な経験や実績を基に活躍しているコーチも存在します。大切なのは、クライアントとの信頼関係を築き、成果を出すための実力です。

コーチング資格を持つメリット

コーチング資格を持つことには、多くのメリットがあります。第一に、クライアントからの信頼を得やすくなる点が挙げられます。資格は、一定レベルの知識やスキルを習得していることの客観的な証明となり、安心してサービスを受けてもらうための一助となります。
第二に、コーチングを体系的に学ぶことができる点です。資格取得の過程で、コーチングの理論や技術、倫理などを網羅的に学ぶため、質の高いコーチングを提供する基盤ができます。
 

コーチング資格を持たないデメリット

コーチング資格を持たない場合の最も大きなデメリットは、クライアントからの信頼を得にくい可能性があることです。特にプロとして活動する場合、資格がないと自身のスキルや知識レベルを客観的に示しづらく、クライアントから選ばれにくい要因となることがあります。

 

また、効果的なコーチングを提供し続けるためには、常に学びを深めるとともに、自身のスキルを客観的に評価する視点が重要です。しかし、資格がないとそのような機会に恵まれにくいこともあります。

コーチング資格の種類を徹底比較

コーチング資格はすべて民間資格であり、発行団体によって様々な種類が存在します。それぞれ詳しくご紹介します。

国際コーチング連盟(ICF)認定資格

国際コーチング連盟(ICF)は、世界最大級のコーチ専門の非営利団体であり、その認定資格は国際的に高い信頼性と認知度を誇ります。ICF認定資格には、主に3つのレベルがあります。基礎レベルの「ACC(アソシエイト認定コーチ)」、中級レベルの「PCC(プロフェッショナル認定コーチ)」、そして最上級レベルの「MCC(マスター認定コーチ)」です。
これらの資格を取得するには、ICFが認定したプログラムでの学習時間、規定された時間以上のコーチング実践経験、メンターコーチによる指導、そして試験(知識査定や実技評価)の合格が必要です。
 

引用:国際コーチング連盟(ICF)「 ICF認定資格

主要な国内資格

コーチングは国家資格がなく、すべて民間資格です。日本国内には多くのコーチングスクールがあり、それぞれが独自の認定資格を発行しています。代表的なコーチングスクールの例を挙げてみましょう。

 

・コーチ・エィアカデミア:日本初のコーチングスクールを開始した会社として、コーチングというと思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ資格を得ることができます。

 ▶関連情報: 株式会社コーチ・エィ - エグゼクティブ・コーチング・ファーム

 

・CTIジャパン:コーチ・エィと共に日本で著名なスクールです。CTIの認定資格(CPCC®)を取得することができます。

▶関連情報: CTI JAPAN

  

また、一般的なコーチングスキルに加えて、特定の分野に専門特化したコーチング資格も存在します。具体的な例をいくつかご紹介します。

 

「ビジネスコーチング」:

企業内でのマネジメントやリーダーシップ開発、組織変革などを支援するための専門知識やスキルを習得できます。

 

「エグゼクティブコーチング」:

企業の経営層や幹部などトップマネジメント層に特化したコーチングです。リーダーシップの発揮や組織の目標達成に向けたコーチングを行います。

 

「ライフコーチング」:

個人のキャリア、人間関係、健康、目標達成など、人生全般のテーマを扱うことに長けたコーチを目指せます。

 

「チャイルドコーチング」:

子どもの発達段階に合わせた関わり方や、学習意欲を引き出すためのコーチングスキルを身につけることができ、教育関係者や保護者からのニーズがあります。

 

自分が想定する相談者・相談テーマに合った資格がとれるコーチングスクールを選ぶことが大切です。

失敗しないコーチング資格の選び方

数多くのコーチング資格の中から自分に最適なものを選ぶためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、失敗しない資格の選び方をご紹介します。

学習目的を明確にする

コーチング資格を選ぶ上で最も重要なのは、資格取得の目的を明確にすることです。

例えば、現在の仕事で部下育成やチームのパフォーマンス向上に活かしたいのか、プロのコーチとして独立・副業を目指したいのか、あるいは自己成長やコミュニケーション能力の向上を目的とするのかによって、最適な資格やスクールは異なります。

 

目的が明確であれば、数ある選択肢の中から自分に必要な知識やスキル、そして目指すべき資格レベルを絞り込みやすくなります。

学習スタイル(通学・オンライン)で選ぶ

コーチング資格を取得するための学習スタイルは、主に通学型とオンライン型があります。

 

通学型は、決まった日時に教室に通い、講師や他の受講生と直接対面で学ぶスタイルです。メリットとしては、集中しやすい環境であることや、仲間との交流を通じてモチベーションを維持しやすい点が挙げられます。デメリットは、時間や場所の制約があることです。

 
オンライン型は、インターネットを通じて講義を受けたり、グループワークに参加したりするスタイルです。場所を選ばずに受講できる利便性が最大のメリットであり、録画講義であれば自分のペースで学習を進められます。デメリットとしては、自己管理能力が求められることや、対面ほどの臨場感や一体感を得にくい場合があることです。

 

スクールによって提供の仕方が異なるので、自分の生活リズムや学習の好みに合わせて最適なスタイルを選びましょう。
 

費用と期間を比較検討する

コーチング資格の取得にかかる費用と期間は、資格の種類やスクール、プログラム内容によって大きく異なります。一般的に、国際認定資格や長期間の包括的なプログラムは費用が高くなる傾向があり、安くても数十万円から百五十万円を超える場合もあります。

一方で、比較的短期間で取得できるスクール独自の資格や、特定のスキルに特化したオンライン講座などは、数万円から数十万円程度で受講できるものもあります。

 

資格取得までにかかる期間も、数日の短期集中講座から、1年以上にわたる長期プログラムまで様々です。自身の予算や、どれくらいの期間で資格を取得したいのかという目標を明確にし、無理のない範囲で計画を立てることが重要です。複数のスクールやプログラムの情報を集め、費用対効果を比較検討しましょう。

スクールの信頼性と実績を確認する

コーチング資格を発行するスクールを選ぶ際には、その信頼性と実績をしっかりと確認することが不可欠です。

まず、国際コーチング連盟(ICF)など、権威ある外部機関からの認定を受けているプログラムであるかは一つの重要な指標となります。ICF認定プログラムは、一定の品質基準を満たしていると評価されているため、信頼性が高いと言えるでしょう。

 

また、スクールの設立年数やこれまでの卒業生の数、卒業生の活躍事例なども参考になります。講師陣の経歴や資格、コーチとしての実績も確認しましょう。運営母体がしっかりしているか、受講生からの評判や口コミなども、スクールの信頼性を判断する上で有益な情報となります。

カリキュラム内容とサポート体制を調べる

コーチング資格を選ぶ際には、実践的なスキルが身につく内容になっているかを確認することが重要です。コーチングは理論だけでなく実践が不可欠ですので、座学に加えてロールプレイやケーススタディなどの実践演習の機会が十分に提供されているかを確認しましょう。

 
また、資格取得後のサポート体制も重要なチェックポイントです。例えば、独立開業支援、クライアント獲得のサポート、卒業生向けの勉強会やコミュニティの有無など、継続的な学びや活動を支援してくれる体制が整っているスクールを選ぶと、資格取得後のキャリア展開がスムーズに進む可能性があります。
 

コーチング資格取得までの一般的な流れ

コーチング資格を取得するまでの道のりは、いくつかのステップに分けられます。ここでは、情報収集から資格取得までの流れをご説明します。

情報収集とスクール選定

コーチング資格取得の第一歩は、どのような資格やスクールがあるのかを知るための情報収集です。インターネットでの検索や関連書籍の購読、コーチング経験者からの話などを通じて、様々な資格の種類、特徴、費用、期間などを比較検討します。

 

多くのスクールでは、無料の説明会や体験講座を実施しています。それらに参加することで、スクールの雰囲気や講師の教え方、カリキュラムの具体的な内容を直接確認でき、自分に合ったスクールかどうかを判断する上で非常に役立ちます。

講座受講とスキル習得

自分に合ったスクールとプログラムを選んだら、次はいよいよ講座の受講です。コーチングの基礎理論、主要なスキル(傾聴、質問、承認、フィードバックなど)、セッションの進め方、コーチとしての倫理規定などを体系的に学びます。

 

座学で知識をインプットするだけでなく、ロールプレイやグループワークといった実践演習を通じて、実際にコーチングスキルを使う練習を重ねることが重要です。講師や他の受講生によるフィードバックを受けながら、スキルを磨いていきます。

コーチング実践経験を積む

多くのコーチング資格では、認定の要件として、一定時間以上の実際のコーチングセッション経験が求められます。この実践経験は、スクールのカリキュラム内で提供される相互コーチング(受講生同士でコーチ役とクライアント役を交代で行う)や、友人・知人などに協力してもらいセッションを行うことで積んでいきます。
有料セッションの実績が必要となる資格もあるため、早い段階から有償でのコーチング提供を視野に入れることもあります。実践を通じて、学んだ知識やスキルを定着させ、自分なりのコーチングスタイルを確立していくことが大切です。
 

認定試験の受験と資格取得

所定の講座受講と実践経験の要件を満たしたら、いよいよ認定試験に臨みます。試験の内容は資格やスクールによって異なりますが、一般的には筆記試験と実技試験が行われます。

筆記試験では、コーチングの理論や倫理規定に関する知識が問われます。

実技試験では、実際のコーチングセッションの録音・録画の提出や、試験官の前(オンラインも含む)でデモンストレーションを行います。これらの試験に合格することで、晴れてコーチング資格が授与されます。

資格取得後の活動開始

コーチング資格を取得した後は、それを活かして具体的な活動を開始する段階に入ります。

プロのコーチとして独立・副業を目指す場合は、自身の専門分野やターゲットクライアントを明確にし、コーチングサービスの提供準備(例:プロフィール作成、ウェブサイト開設、集客活動など)を進めます。
企業内でコーチングスキルを活かす場合は、マネジメント業務や人材育成、1on1ミーティングなどに積極的に取り入れ、組織貢献を目指します。
 

コーチング資格を活かせる場面とキャリア

コーチング資格を取得することで、活躍の場は多岐にわたります。ビジネスシーンでは、管理職が部下の育成やチームのパフォーマンス向上に役立てたり、人事担当者が社員のキャリア開発支援に活用したりできます。

 

また、プロのコーチとして独立開業し、個人や企業を対象にコーチングサービスを提供する道も開けます。既存の資格や専門分野にコーチングスキルを掛け合わせることで、キャリアの幅を広げることも可能です。

ビジネスでの活用(マネジメント・人材育成)

コーチングスキルは、ビジネスの様々な場面で有効に活用できます。特に管理職やリーダーにとっては、部下の自主性や能力を引き出し、成長を促進するための強力なツールとなります。

 

1on1ミーティングにおいては、傾聴と質問を通じて部下の課題や目標を明確にし、自発的な行動を促すことができます。
また、チームビルディングやプロジェクト推進においても、メンバーのモチベーションを高め、主体的な関与を引き出す上でコーチングのアプローチが役立ちます。

人事部門では、社員のキャリア開発支援や組織風土の改善、研修プログラムへの導入など、人材育成戦略の一環としてコーチングを活用する企業が増えています。

一方で従業員のキャリアに関する専門的な知識や、問題に焦点を当てたカウンセリング的なかかわりが求められるため、キャリアコンサルタントの資格と掛け合わせて活用される方も多いようです。
 

プロコーチとしての独立・副業

コーチング資格を取得し、専門的なスキルを身につけることで、プロのコーチとして独立開業したり、副業としてコーチングサービスを提供したりする道が開けます。自身の得意分野や経験を活かして、特定のターゲット層(例:経営者、ビジネスパーソン、子育て中の親など)に特化したコーチングを提供することも可能です。

 

独立・副業を成功させるためには、コーチングスキルだけでなく、集客やマーケティング、事業運営に関する知識も必要となります。コーチングスクールによっては、独立開業支援のサポートを提供している場合もありますので、そうした制度を活用するのも有効です。

キャリアチェンジや専門性の向上

現職でのキャリアアップや、新たな分野へのキャリアチェンジを目指す際にも、コーチング資格は有効な武器となり得ます。例えば、人事コンサルタント、キャリアコンサルタント、研修講師などの職種では、コーチングスキルが直接的に業務の質を高めます。

 

キャリアコンサルタントについては以下の関連リンクをご確認ください。

▶関連リンク: キャリアコンサルタントとは?|キャリア開発のパイオニア 日本マンパワー |

▶関連リンク: キャリアコンサルタント(国家資格)は独学で取得できる?勉強方法や必要な時間を解説 | キャリアコンサルタントLibrary |

 

また、医療・福祉、教育、スポーツ指導といった分野でも、対象者とのコミュニケーションや目標達成支援においてコーチングのアプローチが注目されています。既存の専門知識や経験にコーチングスキルを掛け合わせることで、自身の専門性をより一層高め、市場価値の向上に繋げることが期待できます。

日常生活でのコミュニケーション改善

コーチングスキルは、プロフェッショナルな場面だけでなく、日常生活におけるコミュニケーションの質を高めるためにも非常に役立ちます。家族やパートナー、友人との対話において、相手の話を深く聴き(傾聴)、効果的な質問を投げかけることで、相互理解を深め、より良好な関係を築くことができます。

特に子育てにおいては、子どもの自主性や自己肯定感を育む関わり方として、コーチングの考え方やスキルが注目されています。

まとめ

コーチング資格は、キャリアコンサルタント資格と同様に、あなたのキャリアや人生に新たな可能性をもたらす力強いツールとなり得ます。この記事でご紹介したように、資格の種類や選び方は多岐にわたるため、まずはご自身の目的を明確にし、情報収集をしっかりと行うことが大切です。

あなたにとって最適なコーチング資格を見つけ、輝かしい未来への一歩を踏み出してください。


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