新卒で商社の一般職として就職するも仕事の単調さと残業の多さで会社を2年で退職しました。
その後航空会社に中途採用で入社し、空港勤務は体力的にも精神的にもかなり大変でしたが「人との関りを大切にしていきたい」という思いに気づかせてくれた仕事でした。このまま働き続けキャリアを積んでいきたいと思いましたが、結婚後すぐに夫が転勤となり会社を辞めざるを得なくなり退職しました。
その後出産し子供が中学生になるまでの14年間専業主婦として学校のＰＴＡ活動、子育てを中心に過ごしました。子育てを通じてママ友との関りや楽しさもありましたが、頭の隅にはいつも会社を辞めたことを後悔し社会から取り残されているのではないかという思いがあったことを覚えています。

娘が中学2年になったのを機に、近所の学習塾で事務パートとして働き始めました。仕事と子育ての両立が可能で14年ぶりに働くという楽しさがあり、充実した日々でした。パート勤務が3年過ぎた頃に上司から「事務と並行して生徒の進路相談業務をやってみないか」と依頼を受けて行いましたが、初めてのことで不安でした。
周りのサポートを受けたり、受験の知識についての勉強もしましたが、毎回相談が終わると「本当にこれでよいのか」「生徒の気持ちを聴けているのか」と迷いながら業務を続けて4年が経った頃です。
昔の会社の同僚がキャリアコンサルタントの資格を取得し「相談業務を続けるのであれば資格を持っていた方がよいのでは」と提案してくれました。初めて聞く資格でしたが、相談業務が少しでも理解できるのであれば勉強してみたいと思い養成講座に申し込みました。40代最後の年の事です。

養成講座を受講したものの最初は講義についていけませんでした。
また、クラスメイトのほとんどが企業の人事や、人材派遣会社業務に関わっている方ばかりで、場違いな所に来てしまったと感じておりました。14年間専業主婦、パート勤務だったため、不安な気持ちしかなかったと思います。
しかし、「生徒が第1希望の学校に合格できるようにサポートしたい」「生徒の想いに答えたい」「人と関わっていく仕事を一生続けていきたい」という強い思いがあったからこそ頑張ることができました。
養成講座の内容は理論だけではなく、キャリアコンサルタントとしての大切な姿勢や、自分の将来は自分で決定していく重要性を学びました。

娘も社会人となり「子育て」という役割が終了し、現在は「親の介護」という役割が始まり、仕事と介護の両立に向き合っています。
大変な時もありますが、「人との関りを大事にしたい」「自分の人生は自分で選択する」という自分自身に向き合うきっかけを作ってくれたのはこの養成講座です。「何歳になっても自身の心がけで人は成長する」と私は信じています。
是非、資格を取得し共に学んでいきましょう。