活躍事例として、キャリアコンサルタント・CDAへインタビューした内容をご覧いただけます。
【後編】「いま、企業に求められるキャリア支援施策とは」イベントレポート
Event Report
- 佐藤 悦子 氏
林 雅子氏 ※所属や役職等はイベント登壇当時のものです
アサヒグループジャパン株式会社
People & Culture本部 キャリアオーナーシップ支援室 室長
大学卒業後、1991年アサヒビール入社。営業、グループ会社出向経験を経て、2008年アサヒビール人事部キャリア開発・女性活躍推進担当部長、2014年アサヒプロマネジメント グループダイバーシティ推進室 副室長、2022年9月から現職。キャリア面談、セミナー等のキャリアオーナーシップ支援策を通じて アサヒグループ国内社員のキャリアオーナーシップ支援に携わる。
産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士、国家資格キャリアコンサルタント、キャリアデザイン学修士
高見 賢氏
株式会社あさひ
人事部 人材開発セクション キャリア開発スペシャリスト
大学卒業後、英会話スクール勤務を経験後、2008年に株式会社あさひ入社。 採用担当・人事異動担当後、2019年に人材開発セクションへ異動。
2020年「キャリア開発支援制度」を立ち上げ、全社教育体系構築、各種制度構築(改定)に携わる。
キャリアコンサルタント 2級キャリアコンサルティング技能士
アサヒグループのキャリアオーナーシップ支援の取り組み
※本レポートは、2024年1月13日に実施したイベントの概要をまとめたレポートです。
前編では、厚生労働省の佐藤様より『企業に求められるキャリア支援策とキャリアコンサルタントの役割について』
というテーマでお話しいただきました。
後編では、アサヒグループジャパン株式会社の林雅子様から、『アサヒグループのキャリアオーナーシップ支援の取り組み』について、
株式会社あさひの髙見賢様から、実施しているキャリア開発支援策とリスキリングについてお話しをいただきました。
※ダウンロード版は前編・後編の完全版をお渡しいたします。
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〜中略〜
キャリアオーナーシップ支援の取り組みについてご紹介いたします。
実はキャリアオーナーシップ支援室ができたのは2022年の9月からで、まだ1年強なのですが、
アサヒビール、アサヒグループとしては従業員のキャリア支援というものは以前から行っております。
たとえば、2007年からは、アサヒビールの人事部の中で、OBの社員が若手の社員に対して、
入社してからのリアリティショックの解消を目的とした個人面談を行っていました。
こうした面談の際にしっかり話を聞いてくれそうなOBの社員に個別にお願いをして、
若手社員の面談をやってもらっていた、というのが始まりです。
〜中略〜
2020年にアサヒグループホールディングスの人事部の中に
キャリアサポートグループを作りました。
それまではアサヒビールの中だけで行っていた取り組みを
グループ全体に広げるのが目的です。
国家資格キャリアコンサルタントの資格を持つメンバーで構成し、
支援の対象者もアサヒグループの国内グループ社員全員に広げました。
取り組みについてもキャリア相談を中心に、若手に限らず全ての
社員がいつでも受けられる形で取り組みを開始しました。
キャリア相談を中心施策として、節目にキャリアを考えて
もらえるようなキャリアセミナーの開催や、社員自身が
自分のキャリアについて考えられるキャリアE-learningの3つの施策を柱としています。
〜中略〜
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<イベントレポートの一部要約>
※下部にイベントレポート完全版ダウンロードの案内あり
アサヒグループのキャリアオーナーシップ支援の3つの軸
アサヒグループのキャリアオーナーシップ支援の考え方は、3つの軸を置いています。
まず、「キャリアオーナーシップの意識醸成」で、私たちキャリア支援室が主に取り組んでいるものです。
先ほど厚生労働省の佐藤様のお話にもあったように、環境変化が非常に大きく、
グローバル化が進み、「人生100年時代」と言われる中で、かつて会社主導で行われていたキャリア形成を、
社員が自分自身で主体的に行う必要が出てきています。
〜中略〜
意識が変わっても、選択肢が少なければ自分のキャリアを自分で作っていけない、
ということになりますから、「キャリア選択の多様化」ということで、
制度、仕組みの面からキャリアの選択肢を増やす必要があります。
〜中略〜
「マネージャー支援」については、これも先ほどの佐藤様のお話にもあったように、
日常の上司と部下のマネジメントラインのなかで、上司が部下の
キャリア形成支援ができるのが理想だと考えます。
ただ弊社では現在のところ、このマネージャー層自身が会社主導で
キャリアを築いてきた人たちがほとんどですから、上司が部下の
キャリア形成支援をするための支援が必要だということで、この項目を取り入れています。
以上の3つを柱として、アサヒグループのキャリアオーナーシップ支援を推進しております。
〜中略〜
<イベントレポートの一部要約>
※下部にイベントレポート完全版ダウンロードの案内あり
株式会社あさひのキャリア開発支援とリスキリング
経営理念と経営ビジョンですが、簡単に紹介いたしますと、
自転車を通じて世界の人々に貢献する。
お一人お一人の自転車ライフを、もっと豊かなものに変えていく。
このような理念、ビジョンの達成を目指して、日々全従業員で邁進しています。
〜中略〜
〜中略〜
弊社の人事制度のポリシー(基本理念)は、「あさひは人でできている。」です。
社員一人ひとりの毎日がキラキラと輝くものであるために人材育成に主眼を置いた
人材マネジメントを追求しております。
人事制度の目指すこととして5つ掲げており、そのうち2つをご紹介します。
①社員個々人のライフプランにあった多様な働き方・キャリアを提供できること
②社員個々人のキャリア開発を積極的に支援する教育体制を提供できること
この2つにキャリア開発に関連する内容が入っています。
この後紹介する弊社のキャリア開発支援制度は、この人事制度のポリシーに則り、
それを実現するために導入をしています。
〜中略〜
<イベントレポートの一部要約>
※下部にイベントレポート完全版ダウンロードの案内あり
キャリア開発支援制度について
スライドにあるのが全体像です。
まず大きくは、「キャリア関連研修」と「その他施策」に分けることができます。
「キャリア関連研修」は、特定入社年次、特定年齢に1日をかけて
キャリアについて考えてもらう研修を提供しています。
「その他施策」としては、「キャリア面談」と、手挙げ式で参加できる
「キャリア理論勉強会」「キャリアカウンセリング」などがあります。
〜中略〜
導入からもうすぐ丸4年経ち、現在(2024年1月時点)で、
829名がキャリア関連研修を受講済みです。これは全社員数の約46%になります。
一度に全社員が受講するというわけにはいかないので、
計画立てて受講してもらっています。
このように、自分のキャリアを自分で考える機会の提供は、
徐々に進んでいると感じております。
〜中略〜
〜イベントレポートの完全版は下記よりダウンロードいただけます〜