活躍事例として、キャリアコンサルタント・CDAへインタビューした内容をご覧いただけます。
【前編】「いま、企業に求められるキャリア支援施策とは」イベントレポート
Event Report
- 佐藤 悦子 氏
佐藤 悦子氏
厚生労働省
人材開発統括官付参事官(若年者・キャリア形成支援担当)付
キャリア形成支援室長
1992年労働省入省。
外国人、地域、高齢者、障害者などの雇用対策に係る政策立案・事業運営、ハローワークの業務指導等に主に従事。
久留米市協働推進部男女平等推進担当部長、広島労働局職業安定部長、
厚生労働省職業安定局障害者雇用対策課主任障害者雇用専門官などを経て現職。
キャリアコンサルティング、ジョブ・カード制度の普及促進等を通じた労働者の自発的な
職業能力の開発・向上に関する施策を担当。
いまなぜキャリア形成、学び直し、リスキリングが必要なのか?
※本レポートは、2024年1月13日に実施したイベントの概要をまとめたレポートです。
前編では、厚生労働省の佐藤様より『企業に求められるキャリア支援策とキャリアコンサルタントの役割について』
というテーマでお話しいただきました。
後編では、アサヒグループジャパン株式会社の林雅子様から、『アサヒグループのキャリアオーナーシップ支援の取り組み』について、
株式会社あさひの髙見賢様から、実施しているキャリア開発支援策とリスキリングについてお話しをいただきました。
※ダウンロード版は前編・後編の完全版をお渡しいたします。
--------------------------------------------------------------
『企業に求められるキャリア支援策とキャリアコンサルタントの役割について』というテーマでお話しさせていただきます。
まず、「いまなぜキャリア形成、学び直し、リスキリングが必要なのか?」についてです。
一つには、日本は既に人口減少の局面に入っており、今後労働力の供給について制約が厳しくなっていくことが予想されます。
その中で、我が国が経済、社会の活力を維持していくためには、一人ひとりの活躍がますます重要になっていくことが挙げられます。
~中略~
~中略~
このように、労働者のリスキリングや自己啓発の重要性が高まっている一方、
その実施状況は盛んとは言えません。
こうした状況のなかで、自己啓発の取り組みを促し、意欲を喚起していく点で、
キャリアコンサルタントの役割に対してますます期待が高まっている、ということが言えます。
〜中略〜
<イベントレポートの一部要約>
※下部にイベントレポート完全版ダウンロードの案内あり
2.「キャリアコンサルタントの役割」の法律・政府文書における位置づけ
では、そのキャリアコンサルタントの役割について、法律ではどのように
位置付けられているのかをおさらいしたいと思います。
~中略~
国等は、「労働者の自発的な能力開発・向上の促進に係る事業主の措置の奨励」や
「職業訓練の実施、労働者の自発的な能力開発・向上に対する援助」を行うとされています。
キャリアコンサルタントは、こうした労働者の自発的な職業能力の開発・向上や、
それに対する事業主の援助を支援するための役割を果たすものとして位置づけられており、
事業主が労働者に対して援助を行う時、また職業能力開発推進者を選任する際にも、
キャリアコンサルタントを有効に活用するということを、法律の中でも規定しています。
〜中略〜
<イベントレポートの一部要約>
※下部にイベントレポート完全版ダウンロードの案内あり
3. キャリアコンサルティングの活用状況
このように、リスキリングの重要性とその促進に際してのキャリアコンサルタントの役割に対する期待が高まっていますが、
では実際にキャリアコンサルティングの活用状況がどうなっているかを見てみましょう。
~中略~
~中略~
「キャリアの専門家への相談経験の有無による満足度の違い」という調査からは、
キャリアの専門家への相談経験がある方は、ない方に比べて、生活全般においても、
職業生活についても、また職場の人間関係においても満足度が高いというデータもあります。
専門家であるキャリアコンサルタントへの相談をさらに広げていくために、
その効果をもっと分かりやすく示していくことは、私たち厚生労働省としても課題だと感じています。
〜中略〜
<イベントレポートの一部要約>
※下部にイベントレポート完全版ダウンロードの案内あり
4.労使はそれぞれ何に取り組むべきか
〜中略〜
「労使が『協働』して取り組むことが必要である」ということが述べられています。そして、「協働」の際に重要なポイントとして、
①経営者が学び・学び直しの基本認識を労働者と共有
②現場リーダーが、学び・学び直しの方向性や目標を個々の労働者とすり合わせ、サポートを行い、企業は現場リーダーを支援する
③キャリアコンサルタントによる労働者への助言・精神的サポートと現場リーダーへの支援
④労働者相互の学び合い
という4つが挙げられています。
そのうえで、「労使が取り組むべき事項」として、大きく分けて6つのポイントとその中で13の項目を上げています。
〜中略〜
<イベントレポートの一部要約>
※下部にイベントレポート完全版ダウンロードの案内あり
5.厚生労働省の啓発事業、支援事業
厚生労働省では、企業による労働者のキャリア形成支援の取り組みを周知啓発するために、
『グッドキャリア企業アワード』という表彰を行っています。これまでの表彰企業とその取り組みについては
HPで紹介していますので参考にしてください。
本日のイベントにご参加のアサヒビールさんも、この事業が始まった最初の年である平成24年(2012年)に受賞されています。
〜中略〜
〜イベントレポートの完全版は下記よりダウンロードいただけます〜