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キャリアコンサルタント・CDAにインタビュー

人の力になりたいという気持ちが原動力!それが社会の役に立つのがキャリアコンサルタント資格です!!

活躍事例として、キャリアコンサルタント・CDAへインタビューした内容をご覧いただけます。

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キャリアコンサルタント養成講座に込めた思い(株式会社日本マンパワー フェロー水野)

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  • 水野 みち 氏
  • キャリアコンサルタント養成講座開発担当者(日本マンパワーフェロー)

年間40社以上の企業内のキャリア開発、組織開発、D&I推進に従事。組織の診断をはじめ、対話型の組織開発を推進。国際基督教大学卒業。2005年ペンシルバニア州立大学にてカウンセリングを学び教育学修士取得。組織開発ファシリテーター、NPO日本キャリア開発協会認定スーパーバイザー

コロナ禍により環境の変化が激しくなっています。どのように捉えていますか。

 2020年は本当に大変なVUCAの年でした。2021年を前に、世界中が今、がんばっている最中です。医療従事者の皆様には心から御礼申し上げます。

 コロナ禍において、変化のスピードをより一層激しく感じた方が多いのではないでしょうか。キャリアを取り巻く状況も大きく変化しています。

 先日、30代の通信会社の方が「私は、今後定年まで在宅勤務になり、オフィスがなくなりました」と言っていました。また、人事制度が変わった金融機関の50代の方は「ゴールを目の前にして、ある日突然、ゲームのルールが変わったと言われているみたいだ」とやりきれない気持を露にされていました。

 コロナによって思い知らされたように、今後もいつどんな風に変化が訪れるか分かりません。転機を想定内にし、複数のプランを持ち(プランAがだめならプランB、Cと展開できるように)、役割も複数持っておくことが可能性を広げます(会社員、ボランティア、学生、友人、など)。

 また、変化の波を自ら起こしていく主体的な働きかけや仕事を創造的に創り上げていく力も必要になるでしょう。

今後、キャリアコンサルタントにどのような期待をされますか?

 変化を味方につけるためにも、今後は誰もが定期的にキャリアを振り返り、移り変わる現実を直視し、進みたい方向性を再確認する必要があると言えます。日々整理している人は引越ししやすいのと同じです。キャリアコンサルティングが社会システムとして、健康診断や年始の参拝と同じように、私たちの日常に組み込まれている未来を期待しています。

 私たち日本マンパワーは、「+キャリア(プラスキャリア)」を提唱しています。日常の対話の中に、少しでもキャリアの話をプラスしてきましょうというコンセプトです。
 上司部下間の面談で、同僚・友人との友好会で、家族との団欒で・・・相手のキャリアの語りを促すかかわりを少しだけ入れてみてください。出来事や解決策ではなく、「目の前のこの人はこの経験をどう感じているんだろうか」「何を大切にしているんだろうか」ということに意識を向けて聴いてください。

 キャリアコンサルタントを学んだ4万人の受講生の皆さんが、1ヶ月に1人でいいので誰かとの対話の中に、相手の価値観に好意的関心を持つかかわりを組み込み、相手の「ありたい自分」に光をあてることができれば、年間48万人がキャリアを豊かに感じるということにつながります。

 1対1の面談だけがキャリア支援ではありません。まずは身近な半径5mの人たちのキャリア観に関心を寄せてみて下さい。それが、ひいては自身のキャリア支援力向上にもつながります。

これからキャリアコンサルタントを目指される方にメッセージをいただけますか?

 キャリアコンサルタントを目指す方にとって、自分が悩んで乗り越えた経験は、人の痛みを感じる上で肥やしになるのではないでしょうか。同じように悩む方々を支援したい気持ちは素晴らしい動機だと思います。

 一方で、悩んだ経験と同様に目を向けて頂きたいのは、自分の中にある「突き動かされる何か」です。例えば、時間を忘れて没頭した経験、気になってほっておけなかった経験、かっこ悪くても、反対されても、笑われてもやりたいと思った経験、慣習に従わずに、抗いたくなった経験。ここに、誰もが持つ「ありたい自分」のエネルギーが隠れている可能性があります。

 キャリアコンサルタントは、悩みや葛藤という形で現れるその人の「ありたい自分」、肯定的なエネルギーに光を当てていく仕事です。それが成長の手助けにつながります。キャリアコンサルタントを目指す方には、ぜひご自身の「ありたい自分」も意識して頂きたいと願っています。

 キャリアコンサルティングを学ぶということは、自分の心を媒体に相手を支援するということです。この奥深い世界は、自分を成長・成熟させることにもつながるはずです。ぜひ味わいながら探求しながら学びを深めて下さい。

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