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キャリアコンサルタント・CDAにインタビュー

人の力になりたいという気持ちが原動力!それが社会の役に立つのがキャリアコンサルタント資格です!!

活躍事例として、キャリアコンサルタント・CDAへインタビューした内容をご覧いただけます。

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セカンドキャリアを自分色に染める

セカンドキャリア

  • 渋谷 昭人 氏
  • キャリアコンサルタント・CDA [宮城県]

新卒で大手製薬メーカーに入社し、医薬情報担当者(MR)として医薬品情報の提供と収集活動等を行い、その後、営業管理職として、営業所の管理運営、部下の育成等に携わって参りました。役職定年後、早期退職優遇制度の募集があり、応募し退職しました。

その後、厚労省管轄の独立行政法人に嘱託職員として再就職し、主として中小企業の事業主を対象に、高年齢者雇用に関する相談・助言・援助活動等を行っております。

1.キャリアコンサルタント資格に興味を持ったきっかけを教えてください

 国家資格化されたキャリアコンサルタントの資格は知っておりましたが、本格的に資格を取得しようと思ったのは、早期退職し、再就職活動を行っていた頃のことです。
 公的就労機関の担当の相談員の方との面談中でのことです。「渋谷さんと数回面談して、その人柄はキャリアコンサルタントに向いているんじゃないの?」と言われました。その相談員の方の前職の業界は、私と一緒であり、年代も一緒で共通の話題も多く、全幅の信頼を寄せておりました。よく聞けば、その方自身も資格取得を目指しており、養成講座を修了して、次回の試験を受けるとのことでした。そしてこうも言いました。「養成講座を受講して今まで経験したことのない世界を体験した。自分の人生観が変わりましたよ。」とのこと。
 その方の紹介で、現在の職場に再就職してから即、養成講座の説明会に参加し、その内容をよく吟味し、受講を決めました次第です。

2.キャリアコンサルタント資格をどのように活かしていますか

 現在の仕事は、主として中小企業の経営者、人事労務担当者に対して、社会保険労務士や中小企業診断士などの有資格者を派遣し、高齢者雇用に関する相談・助言・提案活動をおこなったり、関係機関と連携し、高年齢者雇用に関するセミナーの開催や、高年齢者が活躍している企業を紹介するコンテスト等の応募推奨を行うといったことが仕事の中心になっています。
 変わりゆく労働市場の把握や、基本となる労働法規の知識は、資格取得の際に学んだことが大いに役立っております。又、派遣した専門職との間で行う会議での意見交換の場面でも、発言者や質問者の話をよく聴き(傾聴力)、その意図するところを的確につかみ、うまく会議を運営していく能力や、会議終了後の議事録の作成、さらに、派遣した専門職から事業主との面談記録を点検する際にも、その企業の課題はどこにあるのか?それに見合った助言や提案はできているのか?など読み取っていく能力も大いに役立っていると感じてます。
 現在、クライエントと直接向き合うような場面はありませんが、私のように、業界も職種も異なる分野にキャリアチェンジした人は、資格を取得したからといって、自身が描いていた職種にすぐたどりつけるとは限りません。養成講座を修了してから、資格取得するまでは試験に合格する勉強が中心であった為、現在は、更新講習はもちろんのこと、興味あるセミナーに積極的に参加し、知識の習得に励んでます。コロナ禍以降、オンラインセミナが増えたので、気軽に参加できるようになったも良かったです。今は次のステップに備えての知識習得の為の大切な充電期間となっています。

3.ご自身にとってキャリアコンサルタント養成講座の受講や、資格取得はどのようなものですか

 思い起こせば、前職でも様々な研修や自主的に参加できる講座があり、大変勉強になりましたが、それらの多くは会社側のカリキュラムに沿って実施されるものであって、「受け身対応」のスタンスであったと思います。この養成講座の受講は、早期退職し、これからどう自身のセカンドキャリアを築いていくか?という時期の最初のチャレンジでありました。講座初日を迎えるにあたって、「いったいどんな方人が参加するのかな?」「ついていけるかな?」と不安も多少ありましたが、参加してその日のうちに解消できました。
 講師の先生の柔らかい雰囲気が教室全体を包み込みこんで、丁寧な講義に自然と溶け込むことができました。一緒に受講したメンバーも、年代も職業も様々で、楽しい個性的な方ばかりでしたが、他者の発言に真摯に耳を傾ける姿勢に「これなら十分やっていけそうだ”!」と。
日曜日の通学講座だったので、頭を終日フル回転させた翌日の仕事はきついと思ったことありましたが、毎回、楽しく最後迄通学することができました。講師の先生や周りのメンバーのお陰です。講座では自身が少し弱いと感じていた「傾聴力」を高めることができたのではと思っております。講座終了後も試験対策で自主勉強会など開催し、又、飲み会(コロナ禍)など実施し、交流も深められました。
 私自身は資格取得まで少し時間がかかってしまいましたが、「勉強する時間を多く持てて良かった」と現在は割り切っております。同時進行で勉強していたファイナンシャル・プランナー(2級技能士)の資格もとり、知識の習得に励む毎日です。当初、私の挑戦に疑心暗鬼であった妻と独立した二人の子供も、今では良き理解者になってくれております。

4.最後に、受講検討中の皆さまへメッセージをお願いします

 私が役職定年を迎え、早期退職して、再就職活動をしていた頃、「人生100年時代の人生戦略」という本が話題になり、よく取り上げられていました。
 自身の今後の人生をどうしていくのか?ということを考えるひとつのきっかけになりました。2021年4月より、高年齢者雇用安定法が改正され、「70歳迄の就業措置確保」が各企業の「努力義務」となりました。数年後には「努力義務」が「義務」になり、世の中70歳迄働くことが普通の世の中になってくる日が近づいております。「生涯現役社会」の到来です。
 働き方も私が新卒で入社した頃とは大きく変わってきており、各々が自身にあったキャリアを形成していくことが必要になってくるのではないでしょうか?解散したスマップが歌っていた「世界にひとつだけの花」の歌詞に「ナンバー1にならなくてもいい。元々特別なオンリー1」という部分があります。誰もが特別なオンリー1です。

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