活躍事例として、キャリアコンサルタント・CDAへインタビューした内容をご覧いただけます。
組織を活性化し、事業を推進する
業務活用
- 小泉 文明 氏
- キャリアコンサルタント・CDA [東京都]
- 所属先:化学メーカーコーポレート部門
‘90年入社、有機合成化学者として、創薬などの基礎研究でキャリアをスタートし、工業化研究、技術営業、マーケティング等を経験、経営企画では戦略企画やM&Aを担当。製品開発では国内テーマを統括(インタビュー後、内部監査部署に異動)。
1.キャリアコンサルタント資格に興味を持ったきっかけを教えてください
40代前半までは、研究マネジメント、事業統合プロジェクト統括など、多忙で充実した毎日を送っていました。しかし40代後半からは経営企画部員として全社運営に携わる中で、自分は会社や社会の役に立っているのだろうか?自身の才能を活かせているのだろうか?という問いに悶々としながら、キャリアの伸び悩みを感じていました。そういった自身の悩みを理解するためにはキャリアカウンセリングを学ぶといいのではないかと考え、学び始めました。49歳のときです。
2.キャリアコンサルタント資格をどのように活かしていますか
現在は製品開発部署で国内テーマを統括しています。お客様のお役に立ち、会社利益に貢献できる新製品を開発するためには、マーケットインの考え方とプロダクトアウトの考え方双方のバランスをとることが大切だと考えています。即ち製品コンセプトを固め、開発を進めていくためには、バリューチェーン上の両隣にある製造・営業・研究部署と対話を重ねることが重要です。
キャリアコンサルタントとしての学びがこのような対話や、日常の部下指導での1on1ミーティング等の場面で役に立っていることを実感しています。
また、新入社員の導入研修の講師、中学高校大学生へのキャリア教育の社会人講師などの機会を頂けているのも、資格取得の波及効果と考えています。
3.ご自身にとってキャリアコンサルタント養成講座の受講や、資格取得はどのようなものですか
学び始める前は「キャリアは会社が与えてくれるもの」「同期が出世したのに自分も昇進できないのはおかしい」と思っていました。今思うと「他責」でした。また、何かの役職になる「To Be」の価値観に拘泥していたように思います。
資格取得の学びを通じて、キャリアは「自責」で作り上げていくもの、誰かのために何かを為すという「To Do」がより大切である、という風に価値観が180度変わりました。
現在、自部署の組織開発の他に、毎月社内報で「傍を楽にするヒント」を書評の体で発信しています。
また、キャリアコンサルタントを目指す方々の受験指導や、中高大学生のキャリア教育に関わらせて頂けるようになったのも、この学びを通じて知り合った多くの方々のおかげと感謝しています。
4.最後に、受講検討中の皆さまへメッセージをお願いします
特に40代50代の組織人の方にはキャリアコンサルティングを学ばれることをお薦めします。外部環境や自身に対する見方が変わりますし、何よりも「他責から自責へ」と考え方が変わることで、組織の中においても主体的な取り組みができるようになります。私自身は現在、社員の自律的なキャリア形成を支援するために、キャリア相談の仕組みを導入すべく関係部署に働きかけており、将来的には「人材・組織開発」の業務に関わっていきたいと考えています。
同時に、キャリアコンサルタントを目指す方々の受験指導や中高大学生のキャリア教育などにも継続して取り組んでいく中で、「人と組織を元気に」をライフワークにしていきたいと考えています。