活躍事例として、キャリアコンサルタント・CDAへインタビューした内容をご覧いただけます。
新たな人生の出発を目指して
人事
- 中川 浩人 氏
- キャリアコンサルタント・CDA [愛知県]
自動車部品会社の人事部に所属し、人材開発および組織開発に従事。現在はシニアとなり特に組織開発に尽力。研修開発、講師、ワークショップ、ファシリテータなど様々な職場や社内外のフィールドで人と組織の成長を願い支援しております。
1.キャリアコンサルタント資格に興味を持ったきっかけを教えてください
定年が近くなり第2のキャリアを漠然と考える中、他社人事系の仲間と共に組織開発研修を約1年間学んでいました。修了の打ち上げ時に他社のシニアさんがキャリアコンサルタント試験に合格したと誇らしげに語ってみえました。同じ学ぶ仲間が1歩先を行かれていることに驚き、負けてはいられないと奮起したことを記憶しております。その資格者からどこのスクールに通ったのかを伺うと、いろいろ調べたが日本マンパワーさんは質が高くフレキシブルな受講制度があると聞きました。業務多忙の中、そうした配慮があると休日コースで何とか振り替えをしながら受講できそうだと考え、思い切って日本マンパワーさんの無料説明会に飛び込みました。納得する小ワークショップも体験し入校する決意が持てました。
2.キャリアコンサルタント資格をどのように活かしていますか
人材開発分野で言えば、まず社内従業員が自身のキャリアにしっかり向き合う機会が少なく、将来への不安を漠然と抱えながら日々の忙しさに身を任せている方が多いです。ある職場では自ら学習する機会を立ち上げ、今年はキャリアをテーマとして社内講師の相談を受けました。そこでスクールで習ったOHBYカードを取り寄せ、自身の特性をつかむワークを設け学んだ理論を差し込み、受講者自身が自分と向き合い働く価値観を自ら見出す楽しいワークショップを実施しました。受講者からは今まで考えていなかった自身のキャリアを立ち止まって考えるきっかけができたと喜ばれました。
また、組織開発ではより良い職場になっていただくために社内外の職場から相談を受けます。健全な職場を目指すワークショップを設計する中で、一社員の内心に秘めた悩み、こうありたいという思いや考えを引き出すために事前のヒヤリングではカウンセリングスキルを活用しています。これまでも職場メンバーへのヒヤリングはしていましたが、今となっては十分でなかったことがわかります。スクーリングの実践練習で、自身のまずい癖や思考、特性と向き合ったことで、今では相手に真に寄り添うことができます。その各自の職場に対する想いを真摯に受け止める丁寧な対処によりワークショップ設計も精度が上がり、各職場に見合った組織開発活動ができるようになりました。社内外で活動する中、正式な資格ホルダーとして胸を張って仕事ができることも自信につながっていると感じます。
3.ご自身にとってキャリアコンサルタント養成講座の受講や、資格取得はどのようなものですか
昨年の私は60歳を目前にした自分がスクールについていけるのか?試験は合格できるのか?けっこうな受講料は無駄にならないのか?不安要素は多々ありました。しかし、スクールに参加してその不安を軽減できた良い点が3つあります。
まず1つ目は「素晴らしい講師陣に恵まれている」と実感できたこと。梶川先生や資格ホルダーの講師の方々が大変熱心で受講者を第一に考え、キャリコンとはどうあるべきか?言葉と態度で示してくれました。自身を自己開示しながら、私たち受験生の気持ちをよく理解しチャレンジする心に火をつけ、折れる心を温かく応援してくれたことです。模範を示す実践スキルが高く、さすが!と感嘆することが毎回でした。
2つ目は受講する「社外の仲間とネットワーク」です。受講者は様々ですが、大きく分けると企業人事系の人たち、大学の就職相談、私と同じ第2のキャリアを視野に入れたシニア層、そして勤勉な主婦の皆さんです。社外で同じ資格取得に燃える仲間は、いつしか人生の友となり会社の仲間とは違う自己開示ができるつながりが持てます。
3つ目は日本マンパワーさんの「優れたテキストとe-learning教材、そしてきっちりとした事務局体制」でした。受験だけの教材ではなくキャリコンとして持っていなければならない理論と知識がとてもうまくまとまっていることで、資格取得後も見直すことが多いです。また世界で著名な研究者のビデオ視聴も貴重な時間でした。仕事上、どうしても日程を変えなければならない時も他の開催日と場所で変更が効いたことは欠席せずに済み助かりました。事務局の方々の影の運営環境に支えられロングランのスクールでも快適な学習と受験対策ができたことは日本マンパワーさんのお陰です。心から感謝申し上げます。
昨年夏から始め年明けの3月受験を控え年明けの対策時期になりますと大変でした。年のせいにしたくは無いのですが、やはり記憶力が落ちていることは否めません。つい数時間前に記憶した内容がもう出てこない自身への情けなさは何度も味わいました。ただ同じスクールで年の近い仲間が同じ思いをしていることを苦笑しながら語り励まし合うことで、かなり救われました。これではいけないと、まさに受験生に戻るつもりで勉強時間を習慣化するよう生活を変えました。毎日コツコツと確実にやれる時間を確保できるよう朝の起床時間を変えて、出勤前の1.5〜2H確実に学習ができるようにしました。生活習慣が変えられたことで資格取得後の今も朝の学習時間に本を読むなどいい習慣が身についたきっかけになりました。
また、受験対策の様々な勉強会を先輩キャリコンさんから開催され、とても受験対策に役立ちました。もっと驚いたのは諸先輩方の指導する情熱と金銭ではない謙虚なボランティア精神です。これには感銘を受け、自身もホルダーになったらこうした精神でありたいと思いました。この先輩方にも深く感謝をしております。
上記すべての方々のお陰で一発合格できたと思っています。この場を借りて深くお礼申し上げます。
4.最後に、受講検討中の皆さまへメッセージをお願いします
不安は多々あり二の足を踏んでしまう自分がいることは私も同じでした。スクールの修了や試験合格が目標ではありますが、この分野の学習をすることは人間とは何であるか?自分は何者であるのか?これからの人生をどう歩むべきか?など多くのヒントをいただける機会が新たな仲間と共に得られると思います。一度落ちても受験は何度でもできますし、勉強会の諸先輩からは1回落ちたからこそ自身を磨くことができたと胸を張っている方が多かったです。理由をつけて悩む自分ですが、そこには一人で戦わなくてよい、すばらしい講師陣と仲間、事務局の皆さんがいます。必ず自身のためになります。勇気を持って一歩踏み込んではいかがでしょうか。