活躍事例として、キャリアコンサルタント・CDAへインタビューした内容をご覧いただけます。
キャリア開発の「プロ」としてキャリアチェンジ
人事
- 中村 江美 氏
- キャリアコンサルタント・CDA [滋賀県]
新卒で大手企業に就職。技術系総合職としてシステム開発・サービス開発・営業推進・事業計画等幅広い業務を経験。その間、2児の産休・育休取得。職場復帰後時短勤務を経てフルタイム復帰。ワーママ時代にキャリアコンサルタントの資格取得を通じて人事部門へキャリアチェンジ。採用・育成・ダイバーシティ推進等を担当し、現在に至る。
1.キャリアコンサルタント資格に興味を持ったきっかけを教えてください
ズバリ、キャリアに迷う私に寄り添い気づきを与えてくださった「キャリアコンサルタント」の先輩との出会いです。
新卒で大手企業に就職。「総合職」として幅広い業務を経験させて頂きながらその都度期待に応えたいと頑張ってきました。産休・育休制度を利用しずっと1社でキャリアを築いてきたものの40歳を超えたころから「この会社で貢献し続ける人材でいられるのか」自分に自信がなくなり、「キャリアの軸」探しが始まりました。
偶然、社内にキャリアコンサルタントの先輩がいらっしゃることが分かり、即行アポ取り、丁寧に話を聴いて頂く中から、「経験の幅広さ」に価値を見出すことができたとともに、「社員に寄り添うことで、会社にも貢献しながら、イキイキと自分らしく働ける環境づくりで私自身が会社に貢献したい」と人事畑へキャリアチェンジを決めました。先輩のようになりたいと迷わず資格取得を目指しました。
2.キャリアコンサルタント資格をどのように活かしていますか
人事部門への異動が叶い、人材育成・ダイバーシティ推進・採用関連の仕事をしています。
年間約20本もの研修を企画設計していますが、受講社員のレベル感・バックボーンを考慮しながら、カリキュラムにキャリア開発の要素を丁寧に取り入れる点で大変役立っています。
また、新入社員とのキャリア面談においては、養成講座で修得したカウンセリング手法やキャリア理論などが非常に役立っています。傾聴しながら本人に気づきを与えるよう関わっています。「今、話していて気づいたんですが○○ってことですね〜」などと本人の言葉が返ってきたときは非常に手ごたえを感じる瞬間です。
社外活動では、キャリアコンサルタント有資格者のコミュニティに参画し、キャリアコンサルタントの認知向上に向けてブログ執筆したり、自主勉強会で自身のコンサルティングスキルアップにも努めています。
プライベートでは、思春期の2人の子供との接し方において、傾聴力が大変役立っています(まだまだ失敗も多いですけど。笑)
3.ご自身にとってキャリアコンサルタント養成講座の受講や、資格取得はどのようなものですか
養成講座のスクーリングは、「徹底的に」自分と対峙する機会になりました。
起きた「事実」とその事実をどう捉えたかという「意味付け」を講師や受講生の仲間と共に振返ることで、これまで向き合わず蓋をしてきた本音・考えを初めて言葉に発し、自身の本音・本心に気づき受容できたことが一番の収穫となりました。大げさですが「自分史」が書けるほど自分を深堀りできたと思います。
また、年齢・仕事・業界全く異なる仲間との出会い・繋がりも自身の今後のキャリアを考える上で大きな刺激となりました。
キャリアコンサルタントの資格ホルダーであることは、多様な立場の方が、ご自身のキャリア(時としてライフも含まれる)と向き合う際に「プロ」として安心して頂ける点で重要だと感じていますし、私自身も「プロ」として適度に緊張感をもって日々学び続ける原動力にもなっています。
4.最後に、受講検討中の皆さまへメッセージをお願いします
正直、資格ホルダーでなくても、聴き上手・寄り添うことの上手な方はいらっしゃると思います。しかし、キャリア理論や各種技法、心理学などを体系立てて理解修得した上でのキャリア支援はVUCAの時代に生きる多様な立場の方に関わっていく点で必須だと感じています。
養成講座の学びの機会は、キャリア支援のプロとしてクライアントに安心感を与え、自身にも自信を持てるようになる点、同じ目的を持つ仲間との出会い・繋がりからいい刺激を受けられる点から大きな財産になると思います。私は「10年早く受講していたら自分の人生はもっと変わったものになったな〜」と思うくらいおススメです。