活躍事例として、キャリアコンサルタント・CDAへインタビューした内容をご覧いただけます。
あの日の選択、小さな決断が今の私につながっている
アンバサダー

- 大場 綾 氏
- キャリアコンサルタント・CDA [宮城県]
テレビ局制作部、建設専門紙編集者を経て大学職員として人材育成に携わる。その後、県の外郭団体で地域企業の人材育成や就職支援を担当し、より専門的な支援を目指し国家資格キャリアコンサルタント、公認心理師を取得。現在は宮城県を拠点に東北各地で、学生から社会人まで幅広いキャリア教育と心理支援に取り組んでいる。
1.キャリアコンサルタント資格に興味を持ったきっかけを教えてください
以前、企業と地元大学生をつなぐ行政事業で就職支援に携わっていました。リーマンショックの影響で就職活動は厳しく、不採用通知に涙する学生を前に、励ますことしかできない自分にもどかしさを感じる毎日でした。
ある日、締切直前の応募書類を学生と一緒に仕上げて企業へ届けた帰り道、「ここまでしてもらって、どんな結果でも悔いはありません」と言われました。その言葉をきっかけに、「本当の支援とは何か」と考えるようになり、同僚から紹介されたこの資格との出会いが、キャリア支援を専門的に学ぶ大きな転機となりました。
2.キャリアコンサルタント資格をどのように活かしていますか
現在はフリーランスとして、公的機関でのキャリア相談や研修講師、高校・大学でのキャリア教育の非常勤や講師、企業や公務組織での人材育成研修、キャリアデザイン講座、障害のある方の就職・定着支援など、さまざまな仕事に携わっています。「本当に幅広く活動していますね」と驚かれることもありますが、私の中ではすべてが「一人ひとりが経験を大切にし、自分らしく成長し続けるための支援」という一本の軸でつながっています。学校でも職場でも地域でも、人が社会の中で自分らしく生きていくためには、キャリア支援が欠かせないと考えているからです。
その土台になっているのが、キャリアコンサルタントとして学んだ理論や専門知識です。この資格は仕事の幅を広げてくれただけでなく、「私は何に関心を持ち、どんな支援をしたいのか」を見つめ直す羅針盤にもなりました。さらに、同じ志を持つ仲間との出会いやネットワークは、今でも私の大きな支えです。そして、人のキャリアを支えるには心への理解も欠かせないと感じ、公認心理師資格の取得にも挑戦しました。
今も学びは続いていますが、キャリアと心理、そして人と社会をつなぐ視点を大切にしながら、一人ひとりに寄り添う支援を続けていきたいと思っています。
3.ご自身にとってキャリアコンサルタント養成講座の受講や、資格取得はどのようなものですか
養成講座を受講していた頃、私は平日に働きながら、保育園に通う2人の子育て中でした。土日に講座へ通う為、夫をはじめ家族の協力が欠かせず、「仕事と子育てをしながら最後まで学べるのか」と不安もありました。それでも、娘が夫と夕食を準備してくれたり応援してくれたりと、私の挑戦は家族にとっても新しい経験になったように思います。
講座には年齢も職業もさまざまな仲間が集まり、それぞれの経験や価値観に触れるたびに多くの気づきを得ました。「多様性」という言葉が広まり始めた頃でしたが、その意味を知識ではなく、仲間と学びを通して実感できたことは今でも大きな財産です。座学だけでなく、ワークやロールプレイを通して自分自身と向き合い、「自己概念」を理解することで自己理解が深まり、それが他者理解につながることも体験的に学びました。また、相談者役として本気の悩みを語る仲間との演習を通し、キャリアカウンセリングが人の成長を支える営みであると実感しました。
私にとって大きな出会いだったのが、担当インストラクターの先生方です。理論や技法を丁寧に教えてくださるだけでなく、担当された相談現場で悩み、迷いながら支援してきた経験も率直に話してくださいました。その学び続ける姿勢が専門職に大切なのだと教えられました。受講生に寄り添い、その人らしさを大切に関わる先生の姿は、私が目指すキャリアコンサルタントの原点です。資格取得後もキャリアカウンセリングを担当いただく等、今も支えてくださる存在で、この出会いに心から感謝しています。
4.最後に、受講検討中の皆さまへメッセージをお願いします
養成講座での学びは、私にとって資格取得のためだけではなく、人生やキャリアを見つめ直す大切な時間でした。受講を決めたときは小さな選択でしたが、その決断が今の仕事や活動につながっています。
AIの発達や価値観が大きく変化する今だからこそ、自分らしさと生き方や働き方を考えることが大切になっています。一人では見つめきれず、前に進めないと感じるときに寄り添い、ともに考えてくれる信頼できる存在は大きな力になります。皆さんにとっても、この講座との出会いが、自分らしい未来を描くきっかけになればうれしく思います。



