活躍事例として、キャリアコンサルタント・CDAへインタビューした内容をご覧いただけます。
【後編】「いま、企業に求められるキャリア支援施策とは2025」イベントレポート
Event Report
- 釘本 健太郎 氏
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
キャリアデザイン支援室 室長(人事部 部長兼務)
新卒で同社に入社し、2年間事務機の営業職を担当した後、人事部門へ異動。以後、約20年に渡り、採用・人事企画・労務管理など人事業務を歴任。
国内グループ会社への2年間の出向を経て、現在は同社人事部とキャリアデザイン支援室を兼務。
若手・ミドル・シニアの年代別セミナーをはじめ社員のキャリア支援に携わる。
●資格:国家資格キャリアコンサルタント、2級FP技能士
キャリアデザイン支援室を設立した経緯
※本レポートは、2025年1月18日に実施したイベントの概要をまとめたレポートです。
前編では、厚生労働省の佐藤様より『企業に求められるキャリア支援策と キャリアコンサルタントの役割について』
というテーマでお話しいただきました。
後編では、キヤノンマーケティングジャパン株式会社の釘本 健太郎様から、『キヤノンマーケティングジャパンにおけるキャリア支援の取り組み~「不幸な退職をなくせ」から始まったリテンションへのアプローチ~』について、お話しをいただきました。
※ダウンロード版は前編・後編の完全版をお渡しいたします。
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~中略~
弊社は、多くの日系企業と同様に、メンパーシップ型の一括採用を中心に人材の採用を行ってまいりました。ところが、2009年のリーマンショックによる景気低迷の影響で、2010年以降、数年にわたって新卒採用を控えざるを得ない事態に陥りました。これは非常に痛手でしたが、2016年から徐々に回復基調となり、新卒採用者数を増やせるようになりました。ところが、採用者数を増やした時期から数年たった2019~2020年頃、入社3年未満の早期退職者の離職がやや増えてきました。世の中でよく言われる「3年で3割の退職」ほどではありませんでしたが、ずっと一桁台で推移していた入社3年未満の離職率が、2桁に届きそうなくらいに上昇してきたのは事実です。新卒採用者数を回復させた世代の離職率が上がったわけですから、私たちは対応すべき課題としてインパクトをもって受け止めました。
~中略~
~中略~
<イベントレポートの一部要約>
※下部にイベントレポート完全版ダウンロードの案内あり
「不幸な退職」をなくすために
私たちがキャリアデザイン支援室の活動を手探りで進めるなかで辿り着いたのが、「不幸な退職をなくせ」というテーマでした。
このテーマに取り組むにあたって大切にしたのが、「エビデンス・ベースド・アプローチ」という考え方です。施策に着手する際、世の中の傾向を、検証を経ずに自社に当てはめたり、発言権の強い人の意見に従って進めたりする形では、壁にぶつかった際に手戻りが発生してしまう可能性があります。退職ヒアリングの結果分析についても、担当者にあえて人事業務未経験の2人をアサインしたことを活かし、ゼロから試行錯誤しながら進めました。そして、総務省や厚労省など、さまざまな機関が出している分類を参考にしながら、 弊社オリジナルの「退職理由分類」というものを作成いたしました。
~中略~
この退職理由の分類は、現在弊社で行っているキャリア面談における「見立て」の分類のベースにもなっています。これまで蓄積された約8年分の分析結果をエビデンスとし、一定の解釈に基づいて相談者の真意を把握し、課題の明確化を図り、その後のキャリア支援策へとつなげることができていると考えています。
~中略~
<イベントレポートの一部要約>
※下部にイベントレポート完全版ダウンロードの案内あり
キャリア支援施策の全体像
キャリア支援施策に取り組み始めたところ、社内から様々な疑問や不満が寄せられたとお話しました。そうした声に応えるべく、私たちは様々な施策を展開しています。
次のスライドが、弊社のキャリア支援施策の全体像です。
~中略~
<イベントレポートの一部要約>
※下部にイベントレポート完全版ダウンロードの案内あり
年代別セミナーを実施した後の反応
~中略~
「キャリアに対する思いや考えを整理する・深める時間になりましたか?」という問いに対して、セミナー後は「はい」が51%、「どちらかといえば、はい」が47%と、概ね肯定的な回答が得られています。これが、キャリア面談後は「はい」と答えた人が73%に伸びています。このことから、セミナーを行うだけでなく、その後一対一の面談をすることで相乗効果が現れていると考えています。
~中略~
<イベントレポートの一部要約>
※下部にイベントレポート完全版ダウンロードの案内あり
上司と部下のキャリア面談について
続いて、職場における「上司と部下とのキャリア面談」について説明いたします。
「上司と部下とのキャリア面談」は、弊社のキャリア支援施策のもうひとつの大きな柱であり、毎年、部下が上司に対して自分のキャリア観や展望を伝え、共有する場として取り組んでいます。
〜中略〜
〜イベントレポートの完全版は下記よりダウンロードいただけます〜