マイキャリアドックの第1回セッションに参加しました。 その概要と感じたことをご報告します。
参加者は全員で十数人。若い人ばかりかと思っていましたが、20代から50代くらいの人までさまざまでした。こうしたセッションに参加するのは初めてなので緊張していましたが、とても穏やかな雰囲気で、安心して参加できました。
講師の原恵子先生から、「キャリア」についての説明。キャリアとは、“環境との相互作用によって、生涯を通じて個人が構築し、個人により意味づけされたもの”とのことです。いわば、仕事を中心とした人生そのものなんですね。
また、過去の経験を自分の中できちんと意味づけし、キャリアへの感度を高めることで、未来の方向性やチャンスが見えてくることがわかりました。
参加者は3〜4人ごとにグループ分けされ、そのグループ内で自己紹介。「こう見えても実は私……」などと話しているうちに、初めて会った方なのに親近感が湧いてきました。
MBTI(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ・インディケーター)とは、スイスの精神科医C.G.ユングの性格タイプの考え方を基に開発された検査です。今日のセッションを迎えるにあたって、事前に質問用紙に記入・提出していたのですが、その結果がわかりました! 私のタイプは……ヒミツです。
でも、50年以上にもわたって専門家が研究・開発し、世界中のカウンセリングやトレーニングで使われている検査だけあって、非常に的確な診断結果でした。これまで受けた心理テストなどとはまったく違います。今まで気づいていなかった自分の心を理解できたように思います!
MBTIでは、「興味関心の方向(外向・内向)」「ものの見方(感覚・直観)」と「判断のしかた(思考・感情)」「外界への接し方(判断的態度・知覚的態度)」という4つの指標によって性格を16タイプに類型化しています。
ワークではまず、各指標において同じ性格と診断された参加者同志でグループを組みました。
そして、先生から投げかけられた質問に対し、その答えを大きな模造紙にみんなで書いたり、それをそれぞれが発表したり、意見交換したりしました。
このワークで驚いたのは、私の発想とはまるで異なる発想の人が、半分くらいいたことです。そして、自分と異なる意見を聴けば聴くほど、自分は人とは違うんだという“自分らしさ”が手に取るようにわかってきました!
また、ワークの後には、それぞれの指標の捉え方、その特徴などについて、原先生から詳しく解説がありました。どのような診断結果が良いとか悪いとかではなく、“自分理解と他者受容を深めることによって、自分は自分でいいんだとわかること”が大切だということがわかりました。
“自分がどのようなことにモチベーション(動機づけ)を感じるのか”について、モチベーションカードを使って探りました。カードは40枚程度。それぞれのカードに、「人を(思いやり)援助する」「アイデア・考え方を提案する」「状況・データを分析する」などの文字が記載されています。この中から、自分が最も「楽しい」と思えるものを数枚選びます。そうしてカードを裏返し、特別な用紙に書き入れると……“どのようなスキル(能力)を発揮することで自分のモチベーションが上がるか”がわかってしまうのです。
私の場合は、「人」と「アイデア」に関することにモチベーションを感じるようです。現実の仕事ではほとんど意識したことのないスキルですが、言われてみれば確かにそうかもしれません。そうであるならば、これまでとは違った「自分活用法」を見い出せそうな気がします。
今度はバリューカードという十数枚のカードを使いました。カードにはそれぞれ「社会的評価」「報酬と豊かな生活」「自立性」などの文字が記載されています。それらを、自分が大切にしている(こだわっている)順に並べるのです。そして、2人1組になって「なぜ、その価値を大切にしているのか」について質問し合いました。
そうすると不思議なことに、自分が質問されている時、私の口が勝手にしゃべるのです。今まで意識したこともないようなことを……。自分の価値観がどこにあるかなんて、改まって考えたことなどなかったのですが、自然に話せてしまいました。そして、話すことによって、“自分がどういう人間か”ということが整理できたように思います。
これまでの人生で、自分のモチベーションや価値観は何となくわかっていたつもりでした。でも、今日1日、原先生やほかの参加者の方と話したことによって、「何となく」が「確信」に近づいた気がします。ほかの参加者の方の内面を知ることによって比較対象ができ、自分のことをより明確に理解できたのだと思います。また、声に出して話したり、文字にして書いたりすることも効果的だったのでしょう。とにかく、こうして自分の奥底を知り得たことで、自信を持って前向きに行動しようという気持ちになれました。
それともうひとつ、重要なことに気づきました。それは、“自分と異なるタイプの人をもっと大切にしよう”ということです。仕事でもプライベートでも、いろいろな人と接します。そうした人たちの内面を理解し、よりよいコミュニケーションをとることが、自己成長につながることを痛感できました。
第2回目・第3回目のセッションや個別キャリアカウンセリングがとても楽しみです。次回も、新しい自分と出会えますように!