イベントレポート

〜WASEDA NEO × 日本マンパワー 事業提携記念イベント!〜 「感情労働の時代」とキャリアコンサルティングの役割

2019年6月、日本マンパワーは早稲田大学様と共同で、社会人を対象としたキャリアコンサルティングサービスの提供を開始いたしました。今回の事業提携を記念し、感情労働研究の第一人者関谷大輝氏をお招きしたイベントを6月20日に開催いたしました。本レポートは、第1部の関谷氏のご講演及び第2部の関谷氏×酒井氏のパネルトーク等を紙面にまとめ直したものです。

パネリスト・ファシリテーター

関谷 大輝 氏
【ゲスト】 関谷 大輝 氏
東京成徳大学准教授、キャリアコンサルタント
著書に『あなたの仕事、感情労働ですよね?』等。
横浜市役所に入庁後、福祉事務所および児童相談所において、対人支援に関わる最前線のケースワーカーとして勤務。公務員としての仕事の傍ら、筑波大学大学院修士課程教育研究科カウンセリング専攻(カウンセリングコース)、同大学院人間総合科学研究科生涯発達科学専攻博士後期課程を修了。博士(カウンセリング科学)。2013年より、東京成徳大学応用心理学部准教授。専門は、産業心理学、感情心理学、観光心理学。
酒井 章 氏
【ファシリテーター】 酒井 章 氏
株式会社クリエイティブ・ジャーニー代表
青山学院大学社会情報学部プロジェクト教授(学習コミュニティデザイン研究所)。国家資格キャリアコンサルタント。WASEDA NEOプログラム・プロデューサー。1984年、電通入社。2004年からのアジア統括会社(シンガポール)赴任時にアジアネットワークの企業内大学を設立。帰任後は人事部門でキャリア施策開発に携わる一方、NPO法人二枚目の名刺メンバーとして活動。東京汐留エリアの企業・行政越境コンソーシアム (LifeWorkS project Shiodome)を立ち上げる。2019年4月に独立し、クリエイティブ・ジャーニー設立。

第1部

いま、なぜ「感情労働」なのか?

「感情労働」とは何か?

いいチームとは何か

 感情労働は、それほど難しい話ではありません。実際、私たちは日常の中で感情を使って生活をしています。しかも適切にコントロールしています。
 感情労働は、「私たちは仕事の中で演じている」と考える理論です。台本はありませんが、「今はこういう役割」などと自分で台本を想像しコントロールして演技しているのが、感情労働の考え方です。演技の仕方は、大きく2つに分けられます。
 1つは「表層演技」と呼ばれるものです。読んで字のごとく、表面的で、目に見える部分だけを変化させる演じ方です。たとえば、全然面白くないのに笑うとか、内心イライラしているのに謝るなど、お面をつけるようなイメージです。
 もう1つは「深層演技」と呼ばれます。こちらは、表面的な部分を取り繕うというより、内面の感情の持ち方そのものを変えていきます。内面からその役柄に合わせていく、「役になりきる」と言うとわかりやすいかもしれません。楽しいフリをする(表層演技)のではなく、「本当に楽しんでしまえるように気分を持ち上げていく」わけです。

<イベントレポートの一部要約>

感情労働のプロフェッショナル

 さて、2013年のオックスフォードの論文では、AIに取って代わられやすい仕事が挙がっています。一部をご紹介すると、図書館の司書、時計の修理工、電話勧誘の仕事はなくなりそうとのことです。
 逆になくならなそうな仕事に、人事管理、研修、教育、開発管理が挙がっています。キャリアに絡む相談業務もなくならないだろうと言われています。まさにこれは、感情に関連している仕事です。感情労働直結の仕事は、おそらく今後のAI時代においても人間しかできない仕事だということです。

〜中略〜

 自分の感情を大事にし、自分のメンタルをきちんと守った上で、技能・スキルをブラッシュアップし、相手のためのアウトプットにつなげていく「感情労働のプロ」が今後増えていくことを心から願っています。

<イベントレポートの一部要約>

第2部

感情労働の時代におけるキャリアカウンセリング(信頼できる第三者)の重要性

キャリアコンサルタントの役割

酒井:感情労働はキャリアコンサルタントとも密接に関連していると思いますが、感情労働の時代におけるキャリアコンサルタントの役割については、どのようにお考えでしょうか。

関谷:(中略)感情労働は目に見えづらいものです。例えば、自分が電話の相手にどれだけ感情労働をしても、隣の同僚は全く気づいていないということもあるでしょう。
 しかし、先ほどもお話したように、感情労働はストレスが溜まります。職場で、お互いに意識し合い、気づいて声掛けをすることが大切です。
 また、こういった感情労働に率先して気づくことは、キャリアの支援者であるキャリアコンサルタントの義務あるいは役割の一つになってくるのではないかと思います。クライエントが、どういった環境でどのような感情労働をしているのか気づき・受け止め、より良く働けるよう支援していく必要があるでしょう。

<イベントレポートの一部要約>

第3部

参加者によるディスカッション・ワークショップ

第3部では、感情労働に実際に携わっている参加者の皆様から、様々なご意見・ご質問をいただきました。その一部をご紹介します。

参加者から
普段、人事セクションで相談対応などをしています。立場上、自分の本心をその場で出せず、ストレスを感じています。自分でできるセルフケアがあれば教えてください。

関谷先生からのフィードバック
抑え込んだ感情は外に出すのが良いという心理学の研究があります。それは必ずしも誰かに話す必要はありません。一人カラオケでもいいと思います。ほかの人と共有できない経験などがある場合は、ご自身に合った方法で感情を外に出していくことを意識してみると良いと思います。

<イベントレポートの一部要約>

イベントの様子 イベントの様子

『キャリア相談のサードプレイス』へWASEDA NEOにて社会人を対象としたキャリアコンサルティングサービスを提供しています。

 「人生100年時代」と言われる現代において、人々は学び続け、自身のキャリアやライフプランについて主体的に考え行動していくことが求められています。個人にとって望ましい職業選択やキャリア開発をさらに支援するために、WASEDA NEOと日本マンパワーは共同で社会人の方を対象とした個人向けキャリアコンサルティングサービスを提供しています。
 相談者の方に対する情報提供やアドバイスだけでなく、自己理解や環境理解を深めながら、その人らしい能力発揮の仕方やはたらくことに自分らしい意味や価値を見出せるような支援を行います。『キャリア相談のサードプレイス』として、フラットにキャリアについて相談する場としてご活用ください。

※ 本サービス内において、就職斡旋を行うことはありません。あくまで、キャリアをいかに形成するかのお手伝いをするためのコンサルティングサービスです。

WASEDA NEOキャリアコンサルティングサービスお申込みへ
【利用料金】
1回(1時間)5,000円 ※ 税別
【実施方法】
WASEDA NEO(コレド日本橋5階)での「対面型」または
お好きな場所からスマホやタブレットでお受けいただく「WEB型」のどちらかから選択
【お申込み】
https://wasedaneo.jp/waseda/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=172291

このページの先頭へ