イベントレポート

IT企業におけるキャリア開発支援

〜SCSK様における取り組み事例とIPA様によるIT人材白書に見るトレンド情報〜

現在、各企業において、バブル期入社社員の高齢化に伴うポスト不足、人件費増加、モチベーション低下などが問題となっています。一般的にIT企業は、産業自体が若いことから平均年齢層も若く、業界の構造的問題によりキャリア開発支援制度の構築が遅れていると言われています。
日本マンパワーは2014年6月10日、IT企業のキャリア開発支援について考えるため、SCSK株式会社様に取り組み事例をご紹介いただき、独立行政法人情報処理産業機構(IPA)様には、IT人材白書に見るトレンド情報をご提供いただきました。

SCSK 株式会社
東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント

従業員数 : 11,689名(連結ベース2014年3月末)

事業内容 : システム開発、ITインフラ構築、ITマネジメント、
BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)、ITソフト・ハード販売

独立行政法人情報処理推進機構
東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス15・16階

事業内容 : 安心してITのメリットを実感できる“頼れるIT社会”の実現を目指し、
「情報セキュリティ」「情報処理システムの信頼性向上」「IT人材育成」
の3つのミッションを元に活動

第1部

「働きやすい、やりがいのある会社」に向けたキャリア支援の取り組み

小笠原 康夫 氏

SCSK株式会社 人事グループ 人材開発部小笠原 康夫 氏

「人」=「財産」という考えのもとキャリア支援を幅広くとらえる

当社は、2011年10月に住商情報システム(SCS)とCSKが経営統合して誕生しました。お客様からの信頼をもとに、共に新たな価値を創造したいという、私たちの思いを「夢ある未来を、共に創る」という経営理念として掲げています。その中で、当社の企業姿勢として「人を大切にします」、「確かな技術に基づく、最高のサービスを提供します」、「世界と未来を見つめ、成長し続けます」の3点をお約束し、中でも「人を大切にする」という点に関しては、「人」は当社の「財産」であり、社員全員の成長が企業の成長につながると考えています。

具体的には、「働きやすい、やりがいのある会社」という目標のもと、以下の3点を軸として、キャリア支援を広い意味で捉えて推進しています。

  • ワークライフバランス職場環境面の整備、健康管理
  • 人材育成自発的・主体的な成長を促す仕組みの整備
  • ダイバーシティ多様な人材が能力を発揮できる仕組みづくり

これらを推進することにより、仕事の効率化を図り、生産性を向上させることが、創造性豊かな仕事につながり、ひいてはお客様や社会に貢献できることを目指しています。

社員自身がやる気になる仕組みが成果に結びつく

従業員の自己成長感・成長期待の視点、企業ビジョンとの統合の視点、社会との調和の視点から各種取り組みを推進しており、特に働き方の改善分野では、個人と組織のそれぞれのレベルにおいて課題意識を持ち、工夫を重ねています。

また、キャリア支援を行う専任のキャリアアドバイザーも配置しております。当社のキャリアアドバイザーは、上司からの相談を受けることも少なくなく、キャリア研修の講師も務め啓発に努めるなど、積極的に現場と関わっていることが特長といえます。

主な取り組み施策 研修風景

<講演内容の一部要約>

第2部

IT業界における人材開発とキャリア開発 〜「IT人材白書2014」から〜

片岡 晃 氏

独立行政法人情報処理推進機構 IT人材育成本部 イノベーション人材センター長 片岡 晃 氏

IT人材の量的不足感の原因

IT人材の量的不足感

IT企業においては、人材の不足感が高まっています。いくつかの要因が考えられますが、ここ数年は番号制度(マイナンバー)や銀行系などの大型プロジェクトが大きく影響すると考えられます。

また、ウェブビジネス市場の拡大に伴い、この分野における人材需要はさらに逼迫しています。この分野では、従来主流であった人材の役割とスキルの関係とは異なり、企画、開発、運用を一体で行う中でのスキルや、スピード感が求められます。

将来への明確なビジョンを伝えていくことが大事

ITは、社会を大きく変えてきました。今後も、イノベーション競争の中で、IT利活用力は大きな要素となります。イノベーションは、いわゆる「チェンジ・リーダー」と呼ばれるリーダーが、リーダーシップを発揮していくことで生まれます。リーダーは、イノベーションを「仕事」ととらえることが大切です。

また、「自分の方向は自分で決めたい、成長したい、大きなことをしたい、人の役に立つことをしたい」という気持ちを醸成していく上でも、社員に対して将来への明確なビジョンを伝えていくことは、とても重要だと考えます。

<講演内容の一部要約>

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