イベントレポート

40歳代社員のキャリア開発を考える

〜40歳代社員のキャリアデザイン研修の紹介・体験セミナー〜

Date:2011年11月25日

モチベーションの低下など様々な問題を抱えていると言われる40歳代社員が、今後どのように組織に貢献し、自分のキャリアを築いていくか。その気付きの場を提供する研修が「キャリアデザイン研修」です。
日本マンパワーでは2011年11月25日(金)、人事・教育ご担当者様にお集まりいただき、キャリア形成支援の取り組み事例をご紹介するとともに、研修の一部セッションをご体験していただきました。

以下にその内容を抜粋・要約してご紹介いたします。

第1部 事例紹介 11/25(金)東京会場

キャリア形成支援の取り組み

田口 泰範 氏

田口 泰範
沖電気工業株式会社
人事部
(株式会社日本マンパワー
出向中)

沖電気工業の人材育成制度

私は今、人材交流のかたちで、沖電気工業の人事部から日本マンパワーに出向しています。沖電気工業の人事部では主にキャリア形成支援の仕事に携わっており、キャリアデザイン制度の仕組みやキャリアデザイン研修の企画、講師、キャリアカウンセリングなどを行っていました。現在は日本マンパワーでキャリアデザイン研修の企画やキャリアカウンセリングなどを行っていますが、並行して沖電気工業のキャリア形成支援業務も継続して行っています。

沖電気工業の創業は1881年で、今年130周年を迎えます。社員数は約3100名で、技術、SE、営業、製造検査、企画管理などの職種があります。
会社の求める人材は、「果敢にチャレンジする人」、つまり「自律型社員」です。「自らの価値観を持ち、それに基づく行動を取れる人物でありながらも決して独善的ではなく、組織の中での自らの役割に応じ、周囲の人間も巻き込んで成果を創出できる人材を求めています」と、社員に発信しています。

人材育成制度は、そうした自律型社員の育成を目指して、3つの要素「育成」、「処遇」、「評価」で成り立っています。この3つの要素で仕組みを回しており、特に「育成」の部分ではキャリアデザイン制度を基本としています。

キャリアデザイン制度の目的は、「社員と会社のパートナーシップを築くこと」と「強い人材へと行動を変革していく自律型社員を育成すること」です。社員個々人には、「会社の中でどうなりたい」、それに対して「プランを立てて取り組む」、会社には、「個人の成長を組織の成果に繋げたい」、それに対して「上司としてガイダンスをする」という思いがあり、それらのすり合わせをして、パートナーシップを築き、WIN-WINの関係にすることを目指しています。一人でも多くの社員が前向きにキャリアに取り組めるように働きかけています。

<一部抜粋。完全版は資料ダウンロードより入手できます>

第2部 情報交換・プログラム紹介

40歳代向けキャリアデザイン研修

山内 敏宏 氏

山内 敏宏 講師
株式会社日本マンパワー
マネジメント・コンサルタント

ワールド・カフェ手法での環境認識

本日はキャリアデザイン研修の中で、2つのセッションを皆さんにご体験いただきます。

最初は「ワールド・カフェ」です。研修の中で、環境認識のセッションは非常に重要ですが、この半年くらいはワールド・カフェの手法を使って環境認識のセッションを行っています。これには効果があり、通常のグループディスカッションよりも当事者意識や参画意識がすごく上がります。さらに、その後の「自分がその変化をどのようにとらえていくか」という意識もずいぶん変わってきている印象を受けています。今日はそのワールド・カフェをご体験いただきます。

2つめの体験は「私のGood Job」というセッションです。詳しくは後ほどご説明しますが、この2つのセッションをご体験いただきます。

さて、ワールド・カフェという手法は1995年くらいから日本に導入されました。カフェというくらいですから、お茶を飲みながらリラックスした感じで自由にダイアログ=対話をしてくださいねというイメージのものです。
対話手法の特徴としては、現在4名を基準としてテーブルについていただいていますが、一度話し終わったら3名の方には別の国(グループ)に移動していただき、メンバーを組み替えます。そうすることで、参加者全員がみんなで話し合っているような印象を受けるのです。さらに、単に話し合うだけではなく、メンバーが別のグループに行って話し合ってきた内容をシェアします。グループの人数は通常、4人ないし5人が最小単位です。

ルールもいくつかあります。

まず、テーブルホストという役割の方は、同じテーブルで動きません。一方、トラベラー(旅人)という役割の方は、ほかのテーブルを訪問します。トラベラーの方はラウンドが変わるごとに席を移動して、「前の国でこんな話をした」ということをほかのメンバーに伝えてください。
また、話をする際はトーキングオブジェクトを握りながら話してください。それ以外の方は聞き役に徹してください。それから、皆さんの前に準備させていただいた模造紙には、何でも自由に書き込んでください。ほかの方の発言内容を書いても結構ですし、頭に思い浮かぶことを書いても結構です。テーブルの上のおやつもご自由に召し上がってください。

実際の研修では、ラウンド3まで行った上で、環境認識に関して自分が気づいたことをワークシートに記述してもらい、最後に全員で振り返りをするという流れでセッションを行っています。本日は体験ということですのでラウンド2までとさせていただき、その後に最初のグループに戻ってシェアをしていただきます。

ワールド・カフェ体験

それではスタートにあたってテーブルホストを決めてください。

各グループでテーブルホストを決定。

ラウンド1のテーマは、「我社の40歳代社員はこんな感じです」。皆さんどのようにお考えでしょうか?
時間になりましたら、私が手を挙げます。これが終了の合図です。そうしたら皆さんも手を挙げてください。全員の手が挙がった時点で終了となります。
それではスタートしてください。

ラウンド1
各テーブルで和やかかつ活発に話し合いが行われました。

はい、ありがとうございました。これで第1ラウンドが終了です。トーキングオブジェクトが同じ位置に置いたままというグループもありましたが、これを使わないと議論になることがありますので、ぜひ使ってみてください。

それではラウンド2に移ります。ラウンド2のテーマは、「40歳代社員が『イキイキ』輝くには」です。トラベラーの方はほかの国へ旅行してください。どの国へ行かれても結構ですが、できればラウンド1で同じ国にいらっしゃった方は分散された方がいいですね。

テーブルホストを除いて一斉に席を移動。

メンバーが入れ替わりましたので、テーブルホストの方は「その国でどのような話をしていたか」を新しいメンバーの方に簡単にご説明ください。要点だけで結構です。一方、トラベラーの方は「前の国でどんな話をしたか」をお話しください。その後、ラウンド2のテーマについて話し合ってください。

ラウンド2
テーブル上の模造紙への書き込みがどんどん増えていきました。

はい、ありがとうございます。実際の研修ではもう1ラウンド行いますが、今日は時間の都合がありますから、みなさん元の国に戻ってください。
元の国ではまず、テーブルホストの方が模造紙の中でポイントになる部分をお話しください。トラベラーの方は、訪問した国で印象に残った話をお話しください。また、ほかの人にも役立ちそうな情報があれば、シェアしてみてください。
それではお願いします。

15分程度、各テーブルでシェアが行われました。

ご協力ありがとうございました。それでは全体セッションとして全員で振り返りをシェアしたいと思います。2つのラウンドを通したご意見をどなたかお聞かせください。

2人の参加者の方にご発言いただきました。

40歳代向けキャリアデザイン研修の概要

40歳代向けのキャリアデザイン研修では、2日間のカリキュラムを標準としています。セッションとしては、オリエンテーション/チェックイン、ワールド・カフェ手法による環境認識、自己分析、自社分析、キャリアビジョンの設定、キャリアプランの作成、キャリアプランの実行という流れになります。

通常、キャリアに関する研修では過去からの時間軸で自己を振り返ることが多いのですが、40歳代の研修では現在の環境認識を最初に行います。受講者の方に「こういう環境変化があるのに今までどおりでいいのか」ということを気づいていただきたいからです。この環境認識はワールド・カフェの手法で行います。私の経験では、従来のグループ討議に比べて、ワールド・カフェの方が受講者の方の気づきが高いように思います。

また、私が研修でお話ししているのは、「40歳代ですから、皆さんの持っているスキルが陳腐化するかもしれない」ということです。ですから、自分のキャリアをひとつではなく複数考えておいたら、ということを指導しています。

<一部抜粋。完全版は資料ダウンロードより入手できます>