CDA・キャリアコンサルタントにインタビュー

コラムVol.5『キャリアコンサルティングを通じて自己実現へ』

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コラムVol.5『キャリアコンサルティングを通じて自己実現へ』

Instructor's Column

知識スキル

山内 雅惠 氏

  • 山内 雅惠 氏
  • キャリアコンサルタント養成講座インストラクター [北海道]

大学卒業後、出版会社に就職し、営業、教務、人事教育、編集企画を担当。出産退職1年後、1990年教育関連会社に就職。14年間、カリキュラム開発及び指導。育児相談、研修講師、マネジメントの立場で人事教育、広報、企画を担当。2004年人材開発会社に入社。キャリアカウンセラー(2016年4月より国家資格キャリアコンサルタント)及び研修講師として従事。学生の進学、就職支援、社会人および民間企業のセミナー及びカウンセリングを実施。
キャリアコンサルタント養成講座を担当し、キャリアコンサルタントの育成に従事。2011年4月『モアユアセルフmore yourself』名で独立。引き続き上記業務を担当。また、東海大学札幌キャンパスにて非常勤講師としてキャリア科目を担当。

Instructor's Column とは

Instructor's Columnは、「キャリアってなんだろう」「養成講座でどんなことを学ぶんだろう」「でも、なんだか難しそう」といった方に、毎回あるテーマについて、キャリアコンサルタント養成講座の担当講師がわかりやすくご紹介するものです。

キーワードについて担当講師の経験を通して解説したり、キャリアに関する身近なテーマを理論を使って紹介したり、楽しんで読んでいただけるコラムです。

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【キャリアコンサルティングを通じて自己実現へ】

 私は企業、大学などの教育現場、若年自立支援機関などでキャリアコンサルティングを行っています。2005年からスタートしたキャリア支援は、私の人生において常に学びや気づきを与えてくれました。相談者のキャリア形成にかかわっているのですが、どの人生にもその人なりの物語があり、その物語を傾聴しているとどんな環境でどんな思いで生きてきたかを感じます。一つひとつの思いをつないでいく支援。そこにその人の「自己実現」につながるヒントが現れます。また、全ての人がその「自己実現」にたどり着く力を持っているのです。「人は生涯をかけて成長する存在である」という相談者の人間性に触れたとき、この仕事の意味を感じます。

【職業的自己概念】

皆さんは初めて社会人として仕事に就いたとき、どのような方法で、またどのようなプロセスを踏んで職業選択をされたのでしょうか?最初に就いた仕事を選択したのはどうしてですか?

 私たちは、人生の中で『今日はどの洋服を着ていこうか』という小さなことから『どんな仕事に就こうか』という大切な選択まで様々な判断を行っています。そして、その判断基準は、成長していく過程で出会う人や自分を取り巻く環境に影響を受けています。さらに、どんな経験をしてきて、どんな成功体験、失敗体験をしてきて、周囲からどのような評価を受けてきたかによって自己を認識し、職業興味や職業選択基準である価値観が形成されていきます。

 キャリア理論家ドナルド・E・スーパーは「職業的発達において中核をなしているのが自己概念(興味・能力・価値観を含む)であり、自己概念が不明確だと職豪選択は不適切もしくは不満足になる」(日本マンパワーキャリアコンサルタント養成講座テキストより一部抜粋)と述べています

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【最初に就いた仕事を選択したのはどうしてですか?】

 さて、ここで前述の問いをもう一度考えてみましょう。
『最初に就いた仕事を選択したのはどうしてですか?』です。

 私は大学で心理学を学んでいました。卒論のテーマは「言語遅滞の自閉症とのかかわり方」です。
当時5歳だった自閉症の男の子に1年間かかわりました。自閉症への正しい理解がされていない時代だったので、親の育て方が悪いと言われて悲しい想いをされているお母様方が多かったのです。子供の発達に興味を持った私は、絵本や知育玩具を制作している会社に入りました。
 当時は無意識でしたが、スーパーの理論に照らせば、子どもの発達への「興味」、大学で学んでいたことを生かせるのではという「能力」、一人一人の成長を大切にしたい「価値観」といった私の自己概念がその選択をさせたのだと思います。
 子供の健全な発達に必要な玩具、情操教育に欠かせない絵本。そして、何より親子関係に必要な信頼関係がそれらを通してどのように形成していくかに関わりたいと思ったのです。

 しかし、配属されたのが『営業部』。リアリティショックでした。今は誰も信じてくれませんが、私の自己認識は「人見知り」です。人前で話すことや何かを提案していく営業は一番苦手な分野でした。ただ、私はそこでの経験が今につながっていると感じています。その後どのようにキャリアを形成してきたかは、またの機会にお話することにいたしますね。
 さて、私は自分の職業的自己概念を大学時代の経験を通して理解し、職業選択をしてきました。しかし、転職や現職で悩んで相談に来られる方のお話を伺うと、

「母親に勧められて」
「学校の先生の推薦」
「親が言うのだから間違いない」
「たぶん、なんとなく・・・」

と周囲の意見が職業選択の理由になっているのです。私達はそれを「借り物の自己概念」と呼んでいます。借り物は誰の影響で形成されたのか?それを丁寧に伺いながら、「ありたい自分」「自己実現」を共に見ることができるようにかかわっていきます。
 では、次回はそんな事例をご紹介したいと思います。

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