ちょっと一息

私にとってのキャリアと学び vol.3NEW

CDA資格が“素敵な向こう側への切符”だと感じた

[2018/12/19]

コラム_キャリアと学び

 キャリアコンサルタントやキャリアカウンセラーとして対人支援を行っている専門家は、果たしてどのようなキャリアを描き、なぜ資格を取得しようと思ったのでしょうか?
 もちろんそれは人それぞれです。
 人事や人材にかかわる仕事に活かそうとする人もいれば、学校や行政で働いていて、求職支援に役立てようとする人もいます。あるいは、独立開業を目指す人もいれば、営業など業務に活かそうと学習する人もいます。
 今回ご紹介する田中美樹子さんは、そのいずれにも当てはまりません。派遣社員としていろいろな会社で働く中で、「私、今のままでいいのかなあ」と疑問を感じ、なんとなく「活かせそうな資格」だと考えたそうです。
 田中美樹子さんのキャリアと考え方は、かなり痛快です。共感される方も多いのではないでしょうか。ぜひご一読ください。


●今回お話を聞いたのは・・・
 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
 国家資格キャリアコンサルタント
 国家資格2級キャリアコンサルティング技能士
 産業カウンセラー
 田中 美樹子 さん

コラム_キャリアと学び

信用金庫、パソコン、派遣登録、渡米

 私が新卒で就職したのは、信用金庫でした。堅実な会社で安定した収入を得られますし、自分は数字に強いと思っていたからです。入社後は、当座預金や内国為替にかかわる業務を担当し、正確かつ迅速な処理を心掛けて働きました。しかし、次第に自分に合わない仕事であることがわかってきました。仕事には苦労がつきものだと思ってなるべく長く勤めようとかんばってみましたが、どうしても無理でした。結局、約3年で退職しました。
 でも、次の職が決まっていなかったので、一時的にイベントコンパニオンのアルバイトをしました。そうしたら、パソコン関連のイベントやブースがとても人気があることに気づいたのです。まだWindowsがヒットする前で、Apple社のMacintoshが注目されていた頃です。そこで私は考えました。
 「これからはパソコンの時代だ。パソコンを学ぼう。派遣会社に登録すると、無料でパソコン講座を受けられるらしいから、まずはそれを受講しよう」
 そうして派遣会社に登録し、講座を受講。運よく大手の電子機器販売会社に勤めることができました。働きながらパソコンスキルも習得することができました。
 でも、半年ほど経つと、今度は英語を学びたくなってしまいました。実は、高校の時にアメリカでホームスティをした経験があり、20代のうちに一度は渡米したと思っていたのです。そのために英会話も習っていました。本当は長期にわたって行きたかったのですが、残念ながら長期ビザを取ることができませんでした。そのため、4ヵ月間だけになってしまいましたが、派遣契約終了後はアメリカ西海岸で過ごしました。


派遣社員として働いた後、出産を機に退職

 帰国してからは、再び派遣に登録して、いくつかの会社で働きました。ITサービス会社、物流会社、証券会社などです。
 そのうち物流会社では、2人を対象とする秘書業務を担当しました。スケジュール管理や出張の手配、プレゼンテーション資料などの作成です。海外出張の多い方たちでしたので、英語力を発揮できる仕事も少なくありませんでした。楽しく働かせていただきました。
 また証券会社では、全国の支店で行われる社外セミナーについて、本社としてとりまとめる業務を行っていました。100以上の支店を有する大手企業でしたので、自社専用のセミナー管理システムも導入されていました。私の業務は、開催情報を公開したり、講師の手配をしたり、管理システムの改善をしたり、マニュアルを作成したり。初めて触れる仕事ばかりで勉強になりましたし、非常に居心地のいい職場環境でした。
 プライベートでもうれしいことがありました。証券会社で働いている時に結婚が決まったのです。そして、出産を機に退職しました。2008年2月のことです。この証券会社には7年4ヵ月間もお世話になりました。

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「子どもは大好きだけど、外で働きたい」

 子どもが生まれた後は専業主婦になりました。ところが、子どもが1歳になる頃、私に「働きたい」という思いが生じました。なぜかというと、私は家の中でじっとしていられない性格だからです。外に出て誰かと話していないと、精神的に耐えられないのです。よくよく考えてみれば、新卒で就職した信用金庫の仕事が自分に合っていなかったのも、その性格によるものだと思います。子どもは大好きだけど、外にも出たい。また、自分で働いて自立したという思いもあったのかもしれません。
 改めて派遣の仕事を探しました。そうして、証券会社で経験のあるセミナー関連業務を活かせるということで働くことになったのが、日本マンパワーです。
 日本マンパワーではキャリアドック部という部署で、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)の法人向け講座運営や試験対策セミナー、企業研修などに関する業務に携わりました。
 CDAのことを知ったのは、この時です。いい資格であるだろうことはすぐにわかりました。なぜなら、大手企業がこの資格を社員に取ってもらうために、予算を組んでまで社内講座を開設するほどですから。また、多くのみなさんが試験対策セミナーを受講していました。受講されているみなさんは、合格に向けて真剣に勉強をなさっています。そうした姿に、CDAという資格の価値の高が現れていました。
 ただ、私自身は受講しませんでした。子どもを保育園に預けての勤務だったので、学習する時間が取れそうになかったからです。


「私、今のままでいいのかなあ」

 その一方で、もやもやする気持も生まれていました。
 「私、今のままでいいのかなあ」
 もうすぐ40歳になろうかというのに、なんとなくぬるま湯に浸かっている感じがして、自分のあり方に疑問が生じたのです。また、各種研修や試験対策セミナーの講師の人たち、あるいはCDAを取った人たちの経歴を見聞きすると、どうしても自分と比較してしまいます。中には、自分と同年代あるいは年下であるにもかかわらず、すごく輝かしいキャリアを歩んできた人もいます。すると、ますます「私、このままでいいのかなあ」と思ってしまうのです。
 そして、CDAの資格が、輝かしいキャリアを築ける“素敵な向こう側への切符”のように見えてきました。
 もちろん、世の中にはさまざまな資格があります。別の資格も考えました。けれども私には、何か特定の専門的職能があるわけではありません。むしろ、いろいろな会社でいろいろな職務についてきました。でも逆に、キャリアカウンセラーであれば、さまざまな仕事を経験してきたことが役に立つかもしれない、そう思えました。


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「1年に1〜2万円の収入でも元が取れる」

 また、何歳まで使える資格だろうか?」「受講料の元を取れるのだろうか?」とも考えてみました。というのは、私はタップダンスのインストラクターをした経験があるのですが、ダンスは若い方が強になりやすいのです。また、体力などの問題で、高齢になると教えるのに制約も出てきます。ダンスはあくまで例ですが、40歳前後で資格を目指すなら、年齢によって制約を受けない資格の方が得策です。
 その点、キャリアカウンセラーの場合は60歳を超えても活躍なさっている方が多くいらっしゃいます。たとえば私が40歳で資格取得して65歳まで使うとすれば、1年に1〜2万円の収入を得られるだけで十分に受講料の元が取れると計算しました。

 そうしたことをいろいろ考えている中で、子どもが幼稚園に通うことになりました。保育園と違って、幼稚園は預かり時間が短くなります。そこで、日本マンパワーを退職させていただくことになりました。
 ただ逆に、それによって私自身の時間に余裕ができるようになったのです。私が勉強する時間も得られそうです。
 「CDAの“切符”を持っていれば、65歳までには何かに活かせるだろう」
 そんな気持ちで『キャリアカウンセラー養成講座』現在の『キャリアコンサルタント養成講座』の前身)の受講を決心しました。


・Windowsは、米国Microsoft Corporation.の米国およびその他の国における登録商標です。 
・Macintoshは、米国およびその他の国で登録されたApple Inc.の商標です。

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★独特の見解で、明るくお話ししてくれた田中美樹子さん。『キャリアカウンセラー養成講座』を受講して、何をどのように感じ、どのようなキャリアを描いていくのでしょうか。続きは来月の当コーナーでご紹介いたします。
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