ちょっと一息

キャリアの探し方・作り方 vol.5

今の仕事に疑問を感じ始めてしまったら・・・

[2007/03/28]

−誰もが通る、キャリアの危機の頃−
 「あー、いつも同じような仕事でバタバタして嫌になるなぁ。そもそも、私のやりたかった仕事って、この仕事だったのかなあ?」

 こんな気持ちになること、ありませんか? それって、“キャリア中期の危機”って呼ぶらしいですよ。
 ほかにも、
 「このまま今の仕事を続けていってもいいんだろうか?」
 「自分にとって、本当の適職っていったい何だろう?」
 「あそこの部署に異動した方が、実力を発揮できるはずなのに」
 「大きな不満はないんだけど、ちょっともの足りないんだよねぇ」

と思うのも、“キャリア中期の危機”に入るそうです。こうした思いを抱いてしまったら、仕事へのモチベーションを保つのは難しいですよね。

 でも心配しないでください。こうした思いを抱くのは、あなただけではありません。むしろ、意識するかしないかの差こそあれ、“キャリア中期の危機”は誰にもやってくるのです。仕事がひと通りできるようになった頃、遅い人でも30代後半には“危機”が訪れるそうです。
 もちろん、“危機”が訪れても仕事のできる人はたくさんいます。“危機”をまったく意識することなく生業を全うする人もいます。ただ、やっぱり仕事をするなら、今以上にやりがいを感じて高いモチベーションで楽しく働きたいですよね。

 その方法、聞きました! とってもカンタンで、非常に効果がありそうです。教えてくれたのは、日本マンパワーで法人向けの研修を担当している長 隆一さんです。



職業イメージと志向性のズレ−
 「みなさんが今の仕事に疑問を感じてしまうのは、“職業”というものに対して固有のイメージを持ってしまっているからです。たとえば、営業だったら『外回りをしてお客さんに頭を下げる』、経理だったら『正確に会計の数字を合わせる』などです。これらは極端な例ですが、なにがしか職業に対するイメージを持っているはずです。そして、そのイメージと自分の志向性にズレがあると感じた時、モチベーションが下がってしまうのです。

 ですから、職業イメージを変えてしまえばいいのです。

 ひとつ例を挙げましょう。米国の、キャリア理論で著名な博士から伺った話です。
 ある時、博士の元に相談をもちかけた人がいました。その人は水道管や蛇口などの販売会社を経営している人で、業績は順調だし、周囲の人からも慕われている。はたから見れば、人がうらやむ状況です。でも本人は、『この仕事を辞めたい』と言うのです。『とにかく別の仕事に変えたいんだ』と。
 そこで博士はその原因を解明するため、彼の価値観の分析をしました。次に、相談者の名刺を見せてもらいました。そして、次のような提案をしたのです。」


 『あなたの名刺の肩書きを変えましょう!』
 


−あなたが本当に望んでいるのは?−
 「相談者の名刺には、『住宅設備部品販売員』という肩書きが記載されていたようです。しかし相談者は、公共性や社会性に高い価値観を持つタイプだったのです。つまり、職業イメージと自分の志向性にズレが生じていたわけです。
 2人で考えた新しい肩書きは『水回りのホームドクター』、あるいは『水回りのコンサルタント』のような内容でした。結果、この肩書きの変更だけで、相談者のモチベーションは飛躍的に上がりました。以前とまったく同じ仕事でも、肩書きを変えるだけで意識が刷新したのです。本人が望んでいたのは、『みんなの幸せに貢献しているんだ』という思いだったのでしょう。

 肩書きがジャストフィットすることで、自分のアイデンティティがより明確になるケースは少なくありません。みなさんも『自分に合った肩書きって何だろう』と考えて、自分のモチベーションが上がるような肩書きを作ってみることをお勧めします。単なる『営業』や『経理』という意識で仕事をするのではなく、自分にとっての仕事の価値をイメージできるような肩書きがいいですね。自分の価値観を盛り込んだ『自分らしい肩書き』を意識するだけでも、仕事は楽しくなると思いますよ。」
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 肩書きって、自分らしさを発見するツールにもなるんですね。これまであまり意識していなかったと思いますが、ぜひ参考にしてみてください。
 もっとも、仕事へのモチベーションを高める方法は肩書きだけではありません。これはほんの一例。もっと本格的な手法は・・・・次回以降にご紹介いたします。
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