ちょっと一息

キャリアカウンセラーの仕事

「自ら気づく」ことを支援するサポーター

[2008/05/29]

 私の知り合いに、少年野球のコーチをしている人がいます。その人から先日、次のような質問をされました。
 「もう何カ月も練習しているのに、どうしてもフライ(高く上がったボール)をうまく捕れない子がいたんだよ。キャッチボールではきちんと捕れるのに……。そうこうしているうち、ある日、急にフライを上手に捕れるようになった。どうしてかわかる?」
 私、野球に詳しくないし、まったく想像もつきませんでした。彼によると、「チームメイトの一言で変わった」と言うのですが・・・。


−目の前がパッと明るくなる一言−
 答えはこうです。
 「その子はフライを捕る時、グラブを顔の前に構えていたんだ。だから、ボールが見えなかったってワケ。そりゃ捕れないよね。でもチームメイトがふと、『ボールが来るギリギリまで構えなきゃいいじゃん』って言ったんだって。その一言で急に捕れるようになった。俺も以前から『ボールは胸の前で捕るように』って教えてきたんだけど、その言い方では意味が伝わらなかったんだなあ」
 同じような意味の言葉でも、誰が言ったか、どのタイミングで言ったか、どのように言ったかなどで、響く言葉と響かない言葉があるようです。キャリアカウンセリングの仕事も、この例と似たような面があります。
 自分に自信を持てない時、悩んでいる時、体調が悪い時など、人が仕事や進路でうまくいっていない時に支援するのがキャリアカウンセラーの役割です。みなさんにも身に覚えがありませんか? 「あの一言で目の前がパッと明るくなった」「あの一言が今でも自分の支えになっている」という一言が。
 キャリアカウンセラーは、相談者との面談などを通じて、そうした一言を発せられる立場にいるのです。


−カウンセリングをシミュレーション!−
 同じ少年野球コーチは、次のようなことも言っていました。
 「結局、俺たちが何をコーチしたところで、子どもたちが自分で気づいてくれないと、成長はしないんだよね」
 確かにそうかもしれません。私も10代の頃はさんざん親に迷惑をかけてきましたが、一人暮らしをするようになって初めて親のありがたみに気づき、心配かけないようにしようと思いましたし・・・(気づきという点では同じかと)。
 キャリアカウンセラーになったら、どのような言葉をかけ、どのように気づいてもらえればいいのでしょうか? キャリアカウンセリングのシミュレーションをしてみると、イメージがわくかもしれません。

キャリアカウンセリング体験シミュレーション
http://www.nipponmanpower.co.jp/ps/choose/cda/simulation/index.php


−自ら話し、自ら気づくように支援する−
 体験シミュレーションの結果はいかがでしたか? 簡単そうで、意外に難しいですよね。
 実際のキャリアカウンセラーの方にお話を伺うと、「悩んでいたり、問題を抱えていたりする人が自分で気づくためには、けっしてアドバイスをすることとイコールではない」と言います。どちらかというと、「自ら話をするように仕向けてあげる」ことに近いようです。
 また、どんな人もきっと、「よくわかってくれる人に話を聞いてもらいたい」という潜在意識を持っていると言われます。話したいのに話せないから辛いのです。
 私自身を含め、誰もが順風満帆な仕事人生を歩むわけではありません。そうした時の支援者として、キャリアカウンセラーは非常にやりがいのある仕事だと思います。

 なお、キャリアカウンセラーの資格は、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)と呼び、2000年に誕生しました。まだまだ新しい資格で、さまざまなシーンでニーズがあります。詳しくは下のアドレスからご参照ください。

 

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