ちょっと一息

キャリアコンサルタント学科試験対策NEW

過去問と問題集を上手に使って効率的な学習を

[2017/11/29]

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 去る11月26日、国家資格キャリアコンサルタントの第6回学科試験が行われました。
 受験生の方は本当にお疲れさまでした。悲喜こもごもの思いがあるでしょうが、まずは、これまで学習に向き合ってきたご自身をねぎらってあげてください。
 これからキャリアコンサルタントを目指す方、キャリアコンサルタントに興味のある方、あるいは再受験を控える方は、ぜひ本記事を読んでみてください。
 実は、キャリアコンサルタント学科試験は、次第に難易度が上がる傾向を見せているのです。しかも、公式テキストが存在しないため出題範囲が広く、効率よく学習しないと「時間が足りない」という状況に陥りやすくなります。
 そこで、合格に向けてどのように学習すればいいかの対策について、日本マンパワー『キャリアコンサルタント学科試験対策』の担当者にお話をおうかがいしました。新しいツールもご紹介いただいています。ぜひご参考にしてください。


●今回お話を聞いたのは・・・
 株式会社日本マンパワー
 キャリアコンサルティング事業推進部
 CDA事務局 講座開発課
 佐藤 正彦 さん


難易度が上がりつつある学科試験

 国家資格キャリアコンサルタントの学科試験では、四肢択一マークシート形式の問題が50問出題されます。制限時間は100分。100点満点中70点以上の得点で合格となります。
 第1回から第5回までの全体合格率を振り返ると、第1回77.8%、第2回75.7%、第3回64.3%、第4回21.3%、第5回50.3%と推移しています(注:2つの試験団体の合計の数値)。第4回だけ例外的に低い値でしたが、傾向としては「少しずつ難易度が上がっている」と捉えることができます。今後についてはわかりかねますが、あくまで個人的な意見としては、第1・2回のような高い合格率に戻ることはないような気がしています。
 そのように想定すると、合格を目指すためにはしっかりと対策を立てて学習することが大切になります。
 しかし一方で、キャリアコンサルタント学科試験の対策には難しい面もあります。公式テキストが存在しないので、「これさえ学習すれば合格確実」と言えるツールがないからです。実際、過去の受験生から「学習方法がわからない」「何をどこまで勉強すればいいのかわからない」といった声も多く聞かれました。


満点を目指してはいけない

 試験実施団体から発表されている出題範囲を見ると、かなり広いことがわかります。具体的には、「(1)キャリアコンサルティングの社会的意義」「(2)キャリアコンサルティングの理論」「(3)職業能力開発促進法、その他関係法令」「(4)キャリアコンサルティングの実務」「(5)キャリアコンサルタントの倫理と行動」という6科目に分かれますが、それぞれに範囲が広いのです。
 たとえば「(3)職業能力開発促進法、その他関係法令」だけでも、職業能力の開発の知識、人事管理及び労働管理の知識、労働市場の知識、労働関係法令及び社会保障制度の知識、学校教育制度及びキャリア教育の知識、メンタルヘルスの知識などが含まれます。これらの範囲を網羅しようとすると、労働に関する各種法令のほか、最新の白書統計資料などをインターネットで調べて片っ端から読み込むという、途方もない学習時間を要することになります。
 ほかの科目を含めれば、極端に言えば、キャリアに関する情報すべてが出題範囲のようなものです。限られた時間でそれらをすべて学習するのは現実的に不可能です。
 ですから、効率的に合格するためには「満点を目指さない」ことが大切です。満点を目指して重箱の隅をつつくような学習をすると、学習時間が足りなくなるばかりか、結果的に頻出分野をおろそかにしてしまう危険性もあります。


80点を目指す効率学習

 効率的に学習して合格するためには、頻出分野を重点的に学習して「80点を目指す」ことをお薦めします。70点の得点で合格するのですから、80点を目指せば十分に合格を狙えます。
 では、どのように学習すればいいのでしょうか。それは、過去問と対策ツールを軸にして、テキストやインターネットを辞書として活用することです。

 逆にあまりお薦めできないのは、養成講座などのテキストや市販の参考書などを冒頭から読んで丸暗記しようとすることです。膨大な時間がかかりますし、本試験で自分が学習したテキストや参考書と同じ記述表現で出題されるとは限らないからです。場合によっては、外国の理論や人名の和訳表現が若干異なることもあります。テキスト丸暗記の学習は効率が良くないのです。


お薦め学習法の具体的手順

 具体的なお薦め学習法は以下の手順となります。
 まず第1段階として、過去問を解きます。過去問は試験直前まで大事にとっておくのではなく、試験対策の学習の初期に取り組むべきです。試験実施機関のウェブサイトから過去3回分の問題と正答をダウンロードすることができますので、それを一通り解いてみてください。学習を始めたばかりで解けない問題は、読んで解答を確認するだけでもいいでしょう。過去問に触れることによって、難易度や出題傾向をある程度把握できるはずです。
 次に、『キャリアコンサルタント養成講座』のテキストにざっと目を通します。「ざっと」で構いません。大切なのは、全体像をつかむことです。過去問を解いた後ですから、自然に強弱をつけながら読めると思います。
 第3段階は、『キャリアコンサルタント学科試験 速修ポイント&模擬問題集』に取り組みます。この『速修ポイント&模擬問題集』は本試験に出やすい分野を重点的に学習できる書籍で、2017年8月に日本マンパワーが発行しました。これに一通り目を通してください。そして、わからない部分が出てきたら、テキストでその部分を読み返しましょう。

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 第4段階では、過去問と『速修ポイント&模擬問題集』を繰り返し学習します。今度は知識が定着するまで徹底的に取り組んでください。その際、よく知らない単語、たとえば人名や理論、用語、法令、統計資料などのキーワードが出てきたら、テキストだけでなく、インターネットで検索して納得できるまで読みます。この「納得」というのが、知識の定着につながります。統計資料はインターネットで公表されている最新のデータに直接あたるのが良いでしょう。ただし、白書などは、概要や要約版が発表されていますので、全文を読む必要はありません。
 そうして、試験直前には実力試しとして、日本マンパワーの『キャリアコンサルタント学科試験対策 模擬試験』を受けることをお薦めします。これは、直近の本試験の傾向を踏まえて、本試験と同じレベルの問題50問から構成されています。予行演習として最適な上、自分の苦手分野を再確認することができます。解答解説もついていますので、理解の向上や知識の定着にも役立てられます。さらに多くの問題を解きたい、あるいはスマホやパソコンで学習したいという人は、『Web版キャリアコンサルタント学科試験答案練習コース』を受講するのもいいでしょう。
 最後に仕上げとして、模擬試験で明確となった苦手分野を中心に全体をおさらいすれば、自信を持って本番を迎えられるのではないでしょうか。


新ツールの特長と効果的な活用法

 なお、『速修ポイント&模擬問題集』の特長と効果的な活用法を補足しておきます。

 過去5回の本試験の出題比率は、おおよそ次のようになります(日本マンパワー調べ)。
  (1)キャリアコンサルティングの社会的意義  10%
  (2)キャリアコンサルティングの理論     25%
  (3)職業能力開発促進法、その他関係法令  30%
  (4)キャリアコンサルティングの実務    30%
  (5)キャリアコンサルタントの倫理と行動   5%

 『速修ポイント&模擬問題集』は、こうした傾向などを分析した上で、頻出分野を掲載しています。全部で107テーマです。効率的に80点を目指すため、重要ポイントを厳選しています。
 1テーマは見開き2ページから構成され、左ページに速修ポイント、右ページに模擬問題掲載しています。左ページでポイントを学習した後に、問題が解けるようになっているのです。

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 A5判のコンパクトなサイズで、文字も大きめですから、電車での通勤時やちょっとした空き時間にも取り組みやすいものと思われます。分厚くて字が小さい参考書だと、読むのがつらくて途中で挫折してしまうこともあると思いますが、このサイズでこの分量なら続けやすいのではないでしょうか。
 また、なるべく余白スペースを設けるようにしました。ここに、テキストやインターネットで検索して調べた情報などを書き込んでおくと、復習する際に非常に便利です。
 ちなみに、ポイントが整理されている左ページには穴埋め欄が設けられていますが、これは、強弱のリズムをつけて読めるように配慮したものです。ですから、必ずしも穴埋め欄だけが重要というわけではなく、それ以外の記述もしっかりと覚えておきましょう。
 効率的に学習できるツールとして、ぜひご活用ください。

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