ちょっと一息

ハッピーキャリアの作り方 Vol.8

職場で人間関係の悩みから解き放たれるには

[2008/12/24]

 「職場に苦手な人がいて、居心地が悪い」
 「嫌味ばかり言われて、もうウンザリ」

  職場の人間関係が悪いと、本当にブルーな気持ちになりますよね。神経が疲れるし、愚痴が多くなるし、夢見も悪くなるし・・・。私も以前、それがきっかけで退職した経験があります。多かれ少なかれ、そうした思いを抱いている人は多いのではないでしょうか。
 実際、20代・30代を対象としたキャリアカウンセリング事業「キャリメール」(日本キャリア開発協会受託・厚生労働省委託)には、人間関係による悩みの相談が非常に多く寄せられているようです。
 そこで、「キャリメール」でキャリアカウンセラーを務める水野みちさんに、人間関係の悩みを乗り越えるきっかけづくりについて、お話を伺いました。

●今回お話を聞いたのは・・・
 株式会社日本マンパワー
 キャリアドック部
 CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)
 水野 みち さん

そもそも何をやりたかったのだろう?

 「上司が嫌だ」「Aさんが嫌だ」「Bさんのあの一言が許せない」など、人間関係による怒り、悲しみ、悩みを抱く人はたくさんいます。自分の自尊心が大きく傷つけられ、「もう会社に行きたくない」「転職したい」とまで思いつめる人もいます。
 ただ、その原因がパワーハラスメントや就労環境の劣悪さなどでなければ、自分のキャリアを整理することで解決できることもあります。

  たとえば、看護職や介護職の場合を想像してみてください。どちらも非常にハードな仕事で、限られた人員で多くの患者さんやお年寄りを担当しなければなりません。しかも、ミスが許されない職場ですから、上司や先輩から厳しく叱られることもあるでしょう。
 誰でも、叱られれば嫌な思いをします。気が滅入ることもあります。「私は一生懸命やっているのに、どうしてこんなに責められるのだろう」と思うかもしれません。

 そんな時、「そもそも自分は、この職場で何をやりたかったのか?」と自問するのです。自分のモチベーションを辿っていくと、以前抱いていた初心を発見できるはずです。たとえば、「子どもの頃、看護師さんにやさしくしてもらったので、今度は自分がやさしくしてあげたい」「おばあちゃんが独りで寂しく亡くなってしまったので、1人でも多くの高齢者が楽しく過ごせるよう役に立ちたい」など、過去の純粋な志を思い出すでしょう。

 当時の気持ちは、「今、自分にとってこの仕事はこういう意味がある」ということを示しています。忘れてしまっていた初心を思い出し、強く再認識すれば、おそらく自信や自尊心につながるはずです。そして、辛い環境でもがんばることができる大きなエネルギーにすることができます。
 実際、「私はこれをやりたい」という思いが強い人は、嫌なことや厳しい環境にあっても、他人や環境のせいにすることが少ないように思います。叱られても「なにくそ!」と思ってがんばれる、芯の強さが感じられます。

他人は変えられないけれど、自分は変えられる

 実は、私自身も職場環境で悩んだ経験があります。悩みは1年以上続きました。そんな時、「私のやりたいことは何だろう?」と考えてみたのです。なぜなら、やりたいことがあって、それを1人でできないから会社に入ったわけですから。
 「私は、これがやりたいから会社にいるんだ」
 「私が一番大切にしていることは、これなんだ」
 そうした気持ちになってからは、それまで辛かった職場環境がまったく気にならなくなりました。心が楽になりました。

 また、 目的がはっきりしていると、自分をいい方向へ導くことができます。人は、他人の生き方を変えることはできませんが、自分を変えることは簡単です。「自分がどのように変われば、やりたいことができるようになるだろう?」と考えを整理していけば、今、自分が何をすべきかについても見えてくるはずです。

 ですから、もしみなさんの中に人間関係で悩んでいる人がいるなら、「そもそも職場で何をやりたかったのか?」を考えてみることをお勧めします。そして、「あの人は私と違う意見だけれど、私はこの会社でこれがしたい。だからこうするんだ」と思えるまで、キャリアを整理してみてください。
 そうした強い意志を持てるように自分を変わられれば、少々の嫌なことにも傷つくことが少なくなるはずです。今まで嫌だったことも取るに足らないと思えるようになります。上司や先輩の言動にも振り回されにくくなるでしょう。


 忘れかけていた自分のモチベーションを、もっと大切にしてはいかがでしょうか?

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