イベントレポート

サッカー・フットサル元日本代表主将から学ぶプロフェショナル論 トップアスリート研修体験会 〜多様性のあるメンバーを牽引するリーダーシップと強いチームのあり方〜

株式会社日本マンパワーは、企業の抱える課題を一緒に考え、解決の糸口を探る場として毎年「HRフェス」を開催しています。2018年秋フェスのテーマの1つは「リーダーシップ」。多様なメンバーを牽引し、キャプテン・指導者として実績を残してきた2人のゲストをお迎えし、イベントを実施しました。本レポートは、イベントのトークセッションのポイントをまとめ直したものです。

パネリスト・ファシリテーター

森岡 隆三 氏
【パネリスト】 森岡 隆三 氏
2002年サッカー日韓ワールドカップ 日本代表キャプテン
1994年桐蔭学園卒業後、鹿島アントラーズに入団。1995年途中から清水エスパルスにレンタル移籍、その後完全移籍し11年間所属。1999年〜2003年までサッカー日本代表に選抜される。2006年、京都サンガF.Cに移籍しキャプテンとしてチームを牽引、J1昇格に貢献。
現役引退後はコーチ経験等を経て、京都U-18、ガイナーレ鳥取で監督をつとめる。
北原 亘 氏
【パネリスト】 北原 亘 氏
元フットサル日本代表キャプテン 現株式会社クリアソン
2006年の早稲田大学卒業後、サッポロビール入社。2007年、日本初のフットサルチーム「名古屋オーシャンズ」に入り、自らキャプテンを志願。FIFAフットサルW杯に2回出場、プロ生活全てのシーズンでリーグ優勝という成績を残す。
2016年の現役引退後は、アスリートのセカンドキャリア構築支援のため、スポーツ・ビジネス両方の世界に関わりたいとの思いから株式会社クリアソンに所属。
岡本 達也 氏
【ファシリテーター】 岡本 達也 氏
元ジュビロ磐田 現株式会社クリアソン
2005年、高校卒業後ジュビロ磐田に2年所属。その後、2007年に順天堂大学入学。大学卒業後はサッカーの世界に戻り、2011年からガイナーレ鳥取等に4年間在籍。2015年に現役選手引退。
スポーツやアスリートが持つ価値(強み)を色々な分野で広められればとの思いから株式会社クリアソンに入社。

トークセッション

いいチームとは何か〜心理的安全性がチャレンジの質を上げる〜

いいチームとは何か

岡本:森岡さんは、2002年日韓ワールドカップでキャプテンをつとめられていましたよね。トルシエ監督が森岡さんにキャプテンを任せた理由はなんだったと思われますか。

森岡:一番怒りやすかったからではないでしょうか(笑)。半分冗談ですが、半分は本当なんですよ。

岡本:監督は、日本が強くなるための組織上の課題を「自分の意思をきちんと伝えること」だと捉えていて、自分の意思を一番体現できているのが森岡さんだと言ったそうですね。

いいチームとは何か

森岡:そうですね、監督と選手は、上司・部下、先輩・後輩の立場になりがちです。選手が意見を言うことが好まれないチームもあります。ただ、自分は「文句」ではなく「要求」なら問題ないと思っていました。要求であれば、意見・プランを言った後、自身の行動の責任が伴うわけですから。
 プロとして同じ目標に向かっていい仕事をするためには、時に意見をぶつけあう必要があります。ですから、トルシエ監督とは結構戦いました。
 でも、「もっと自分を出せ。殻を破れ。同じ目標に向かって戦う仲間でしょう。」と常々言っていた監督なので、ぶつかり合いを通じて、お互いへの信頼が大きくなりました。(中略)

岡本:今のお話を聞くと、リーダーが「挑戦」と「安全」のバランスを担保する重要性に気づかされますね。

<イベントレポートの一部要約>

リーダーシップ

リーダーシップフロー

岡本:北原さんはどのようなリーダーでしたか。

北原:紆余曲折ありましたが、最終的に行き着いたのは変革対応型のキャプテンです。

〜中略〜

 組織によって正解は違うので、常に他者や組織と自己との相対化をはかり、「この組織には今どういったアプローチが必要なのか」という仮説を立ててアプローチするようにしています。

リーダーシップ

森岡:自分のリーダーシップのイメージは、チームの先頭に立つのではなく、目標に向かってメンバーの心のベクトルをあわせていくイメージです。チームのコミュニケーションが重要だと思っています。
 このような自分のリーダーシップ像に大きく影響しているのが、高校の時の先輩です。
 その先輩はちょっといいプレーをするとほめてくれたり、試合に出れないメンバーにも声をかけてくれたり、チームを非常に大事にする先輩でした。自分も先輩のようになりたいと強く思いました。

<イベントレポートの一部要約>

多様なメンバーと強いチームを創っていくために

多様なメンバーと強いチームを創っていくために
  1. やはりコミュニケーションが重要
  2. フィルター・バイアスをかけない
  3. 「笑い」という共通項

北原:私がいたチームも多種多様なメンバーで、シーズンによっては17名の登録選手のうち8名くらいが外国出身でした。また、各国代表のキャプテンクラスが加入するので、最初から上下関係ができてしまい、話しかけづらい雰囲気になっていました。その関係性をどう改善するか、言語以外で同じ共有空間を作るために何があるか考えた時、「笑い」という共通項に行き着きました。
 そこで、新しく来る有名選手には、事前に自分からアプローチしてネタを仕込んでおき、来日初日に、みんなの前で笑いをとってもらうようにしました。日本人選手が爆笑すると、その様子を見た外国人選手も通訳を介してコミュニケーションをとってくれ、初日から和やかな雰囲気になりました。

岡本:お互いが笑顔になっていい空気を作れる「共通項」を探求していくことが重要ということですね。

森岡:北原さんの話を聞いて、自分がスターウォーズのTシャツを着ていた時、ブラジル人選手が話しかけてくれたのを思い出しました。私自身の好きなものでもあるのですが、漫画、小説、ハリウッド映画といった「共通項」になりそうなものは、私もいつでも発信できるように準備しています。

〜中略〜

<イベントレポートの一部要約>

日本マンパワー 金子より

今日ご紹介したトップアスリート研修は、2018年6月よりクリアソン様と協力してご提供している新しいスタイルの研修です。この研修プログラムを取り入れた経営統合合同研修等に私も立会っておりますが、第一線を極めたトップアスリートの持論・スタンスは、ビジネスの世界でも職種・業種を超えて通用すると強く感じています。

トップアスリート研修は、単なる講演とは異なり、アスリート・ビジネス両方の経験をもとにトップアスリートの話をビジネスの話へ置き換えて解説するファシリテーター、アスリートの話を自分ごと化してもらうためのグループワーク等の仕掛けがあります。

弊社では、企業様側の課題感やニーズに合わせ、トップアスリート研修・各種体感型研修をカスタマイズして全国でご提供しています。詳細は、営業担当までお気軽にお問い合わせください!

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